コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている"荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか－？
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これが、伊坂さんのデビュー作なのだそうです。
なるほど、只者ではないですね。これは。
カカシが喋って、しかも殺されてしまう・・それだけを聞くと、全く興味が持てなくて敬遠していたのです。実は。
だって、摩訶不思議というかあり得ないですよね？
でもそれだけじゃないんだなあ！という感じでしょうか。
でもそれだけじゃないんだなあ！という感じでしょうか。
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今回の主人公は、またもや（！）強盗犯なのだけど、会社を辞め何を思ったかコンビニ強盗をしようとして失敗。警察に捕まってしまい、しかもその警察は同級生で最も厄介な男、城山だった。
絶望が入り混じる中、その男、伊藤は逃走を試みる。
そして気付けば、全く知らない島へと足を踏み入れていた。
そして気付けば、全く知らない島へと足を踏み入れていた。
カカシが人の言葉を話し、しかも未来を予測し、殺人が起きれば犯人を知っていて、島の皆からも頼りにされている存在。
外界との接触を遮断し、唯一外界に繋がるのは伊藤を島に連れてきた男、轟だけ。
伊藤が住む仙台とは同じようでいて、島には何か欠けているものがあるのだという。
昔から伝わる言い伝えには、外の世界からやってきた人間が、その欠けているものをもたらすのだと言われているらしい。
昔から伝わる言い伝えには、外の世界からやってきた人間が、その欠けているものをもたらすのだと言われているらしい。
若干の文化の違いはあるものの、ほとんど伊藤の世界とはかわりがないように見えるこの特別な島。
欠けているものとは一体何なのだろうか？
そんな中、人の言葉を話すカカシが何者かに殺されてしまう。
未来を予測するカカシは、自分の死を予期できなかったというのだろうか？
・・そして、ラストで全ての謎が解き明かされる！
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序盤は、「今回はあまり話に入り込めないかも・・」と不安になったんですが・・
いやいや。
いやいや。
全然大丈夫だった。
城山が桜に会った時、思わず心の中でガッツポーズをしてしまった。
まさかこういう展開になるとはなあって（笑）
伊坂さんの人並み外れた文才が巧みに発揮されているこのデビュー作、読んでみる価値ありです。
