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大学生の僕は自殺志願者が集まるホームページで、昔の恋人と同じ名前の「荻原ミサ」と出会う。遺書を集中して書ける場所が欲しいと言うミサのために、自分の部屋を提供することになった僕は、次第に彼女に恋心を抱いていく…。人生の夏休みに見つけた期限付きの恋。眩しく輝く彼女は僕の腕をすり抜けていくのか?-

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伊藤たかみさんの本です。

この前古本屋で石田衣良さんを買いあさってきたついでに、初期の頃の伊藤さんの本が気になっていたので買ってみました。

薄い本なので、すぐに読めちゃいます。

でも、感想は・・何ともいえない感じですね。

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ある時、自殺志願者が集まるホームページで昔の恋人と同じ名前の「萩原ミサ」と出会った東。

ふとしたきっかけで、出会った二人は遺書を集中して書く場所を提供する代わりに、家賃と二人分の食費を全て払うという条件で部屋を提供することになった。

死にたいというミサは、本名を決して教えてはくれない。

昔の恋人と同じ名前なのは、偶然なのか?

青酸カリで死ねたらいいというミサの代わりに、「青酸カリを手に入れる方法」をホームページに書き込んでそれを手に入れようとする東。

その中で何か情報を握っているらしい1971との接触を試みた東だったが・・・

ミサはこのまま遺書を完成させ、自殺してしまうのか。
その時芽生えた東の感情とは・・

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ありがちと言ったらそうなんだけど。
後半の展開がいまいち分かりづらい印象を受けました。

1971の正体は、結局はっきりしないままだったし、昔の恋人の話も何だかおまけみたいな感じに思えてしまったし。

でも、ミサのような一見自殺志願者には見えないような志願者って・・きっと沢山いるんだろうな。


生きてることに、意味なんてありますか? 毎日がんばって生きる必要なんてありますか? 自分の未来が、それに見合うぐらい楽しいとは思えません。 だから死のうって、自然に考えるようになりました-


ああヤバイ。
何だか納得しかけた自分がいます。