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ポテチ

 
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宮城県仙台市、生まれた年も日にちも一緒の2人は成長した後、片方はプロ野球の人気選手、もう片方は空き巣というまったく異なる人生を歩んでいた。ある日、空き巣をなりわいとする今村が恋人の若葉と共に、地元のプロ野球選手の家に盗みに入っるが、今村は一向に仕事を開始するそぶりを見せない。すると部屋に女性から電話がかかってきて……。


監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎「ポテチ(フィッシュストーリー収録)」
音楽:斉藤和義


濱田岳×伊坂幸太郎×中村義弘×斉藤和義とくれば、見ない訳にはいきません。
 
濱田君が伊坂作品に出るのももう何回目でしょう。
それにしてもこんなにとぼけた役が違和感なくはまっている俳優さんって、なかなかいないと思います。
 
フィッシュストーリーを読んだのは随分前のことで、内容もうろ覚え。
敢えて再読せずに映画を見に行ったのですが、見ているうちにちゃんと思いだしてきました。
 
68分という短編ですが、あの短編をテンポ良くまとめてきちんと感動も届けてくれる作品になっていて、非常に満足しました。
 
伊坂作品にはかかせない「黒澤」を、大森南朋さんが演じているのですが、はまり役です。
格好良いのに、何処か掴みどころがない感じ。
ミステリアスな黒澤にぴったりでした。
 
主演の濱田君は言わずもがな、シリアスにしようと思えばシリアスにも持っていける真実が描かれているんだけど、どこか惚けたような濱田君のキャラクターに、今村役ははまっていましたね。
他の俳優さんが演じたら、くどいかなと思われる笑いのシーンなんかも、この人が演じると自然と笑みがこぼれます。
 
あと、印象的だったのが、木村文乃さん。
初めて知った女優さんですが、サバサバした格好良い彼女を自然体に演じられていましたね。
昔の伊藤歩っぽい感じ(見た目も似ている気がする)。
「ぶっとばすよ?」という台詞がこんなに決まる女優さんもなかなかいないのではないか(笑)
 
原作を読まれていない人も、原作を読んだ人も、68分の短編で観やすいので、ぜひ一度映画館に足を運ばれてはいかがでしょうか?
 
また、何気に中村監督が今村の親分役で登場します。
何かこの監督の見た目、憎めないよなー(笑)
 
土曜日の朝一に、思い立って観に行ったのですが、公開初日の大きなスクリーンで、5人くらいしか人がいなくて、逆に映画を堪能できました。
朝一の回だからなのか、田舎だからなのか、人がいな過ぎてびっくりでしたが・・・。
 
そういえば、気になっていた荻上直子監督の「レンタネコ」が公開されていました。
再来週くらいまで平日に映画に行けなそうだけど、観に行こうと思っております。
市川実日子さん、何かだんだん可愛く見えてくるから不思議な魅力がありますよねー。多部ちゃんみたいな感じで。
(5点)