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サヨナラ

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失恋した時、忘れられない想いがふと溢れそうになる時、そんな時にいつも助けられた本がこの廣瀬裕子さんの「サヨナラ」いう本です。

これは言葉と写真で表現されている本です。私はきむさんを含め、写真+添えられる言葉っていう物が凄く好きらしい。
雑貨屋さんとかに売っている、フリーで一般の方が作っていらっしゃるような写真と詩のポストカードとかも好きで買ってしまいます。

でも特に好きなのが廣瀬さんの作品。

『いたみとともに』

突然のわかれ。
そんなこと
考えてもいなかったのに
そういうことが、突然、おこる。
そのときは、そのいたみが
すぎ去るのをまつしかない。
ただ、ひたすら、じっと。
そんなときはなにをしてもつらい。
だれかとあっても。
なにかをしていても。
時間がすぎれば
いたみは、すこしずつうすくなる。
わすれることができる。
そんなふうに
いたみがすぎ去るまでは
仕方ない--------。
そのいたみと生きていく。

淡々と、冷静に綴られる言葉は、何処か冷めているような・・・なのに、頑張らなくちゃと思わせるのが不思議。
無理に上げようとはしない。
痛みも辛さも受け止めて、それからゆっくり浮上していけばいいと諭されたような気分になる。

高校3年の時に出会った本です。
そして今は、あれから何度目の失恋を重ねてきたのでしょう。

今、改めて読み返してみて・・あまりにも胸に響くものがあったのでびっくりしました。

廣瀬さんの作品には他にも沢山あります。
この「サヨナラ」の姉妹品?とも呼べる「スキ」という作品も出ていますが、自分的にはこちらの方が好きだったりします。