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ありがと。 あのころの宝もの十二話

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恋愛、仕事、友情…生きていくことはとても苦しかったり、切なかったり、つらかったり。でも、そんなときに、あなたを支えてくれるかけがえのない宝ものはありませんか?誰に感謝するわけではないけれど、誰かに「ありがと。」と言いたくなるような出会いの物語、12編。

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狗飼恭子・・・町が雪白に覆われたなら
加納朋子・・・モノレールねこ
久美沙織・・・賢者のオークション
近藤史恵・・・窓の下には
島村洋子・・・ルージュ
中村紀・・・・シンメトリーライフ
中山可穂・・・光の毛布
藤野千夜・・・アメリカを連れて
前川麻子・・・愛は、ダイヤモンドじゃない
三浦しをん・・骨片
光原百合・・・届いた絵本
横森理香・・・プリビアス・ライフ


12人の作家による、十二人(?)十色の短編集です。

正直な感想としては・・前回読んだ秘密が、なかなか面白い一冊になっていたので、このシリーズもので期待していた自分は、少しガッカリしました。

短編なのに、なかなか読み進められなかったのは、自分がダラダラと読んでいたせいもあるかもしれません。
でも、ある短編には話の中身が伝わってこなかったり・・全然心に響いてこなかったりして・・。
何だか期待外れでした。

でも、その中でも際立ってよかったものだってあります。

モノレールねこ 僕とタカキの手紙のやりとりは「モノレールねこ!!」
窓の下には   マンションの階下に住む女の子と仲良しになりたくて・・
アメリカを連れて太っちょの犬「アメリカ」を連れて運動がてら、夜の街を一緒に歩く。
届いた絵本   万年ガキの父と意地っ張りな母と3人の家族のかたちとは。


元々、光原百合さんの話が読みたくて買った本です。
やっぱり、期待を裏切りませんでした。

そして、「モノレールねこ」のもう何か嬉しくて泣きそうになるような、あのほんわかした優しい気持ちを・・ぜひ味わってほしいと思います。

買うより、借りるのをお薦めします。

まあ読んでも損はしませんから。