No-music.No-life

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消えてなくなっても

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あおのはタウン誌の新人編集者。幼少期に両親を亡くした彼は、ストレス性の病を患っていた。そんな彼が神話の世界のような山中にある、どんな病気でも治してしまうという鍼灸治療院を取材で訪れる。そこには、不思議な力を持つ節子先生がいて…。運命がもたらす大きな悲しみを、人はどのように受け入れるのか。治療院に“呼ばれた”理由は何だったのか―多くの読者の涙を誘った“死生観”を問う魂の救済の物語。

椰月美智子さんの本です。
 
優しい話でした。
 
今までの椰月さんの作風とは大分違いますが、このラストの展開も含めて傷がゆっくりと癒えて行くかのような優しさを感じました。
 
読み進めていくうちにこの子はきっと・・・と思っていましたが、まさかこの子も・・・!という驚きもありつつ。
 
不思議な力を持つ節子先生は、全てを分かって受け入れていたんですよね。
 
節子先生の話はシリーズ化を目論んでいたようですが、今のところ続編は書かれていないようで残念。
幼少期の話もかなり奥が深いストーリーだったので、続編に期待したいところです。
(4点)