No-music.No-life

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坂道の向こう

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城下町、小田原。介護老人福祉施設の同僚だった正人と朝子、梓と卓也は恋人同士。けれど以前はお互いの相手と付き合っていた。 新しい恋にとまどい、別れの傷跡に心疼かせ、言えない闇をもてあましながら、それでも少しずつ前を向いて歩き始める二組の恋人たちを、季節の移ろいとともにみずみずしく描く。

椰月美智子さんの本です。
 
椰月さんの作品に出てくる登場人物達は、なんて優しいのだろう。
 
同じ職場にいた2組のカップルが、それぞれの彼氏・彼女と付き合っていたという、普通に考えたら結構ドロドロな展開では?といった設定なのですが、ドロドロ感は全くありません。
 
また、介護施設で働く職員という設定と、特にイケメンの正人が家族に対してとても大切に思っていることが伺える人物なので、特に正人の話が印象的でした。
 
小田原はなかなか訪れる機会のない場所でもありますが、小田原が舞台になっていて、詳しい人には嬉しいかもしれないですね。
 
椰月さん、やっぱり好みだわ!
(4点)