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ヤマノキロク ~続・11月 憧れの両神山へ~

山登りを始めてから、よく行くエリアと言えば秩父方面。
その秩父方面の山と言えば、武甲山や伊豆ヶ岳、棒ノ折山などが有名かと思いますが、一度は挑戦してみたい山として両神山があげられるのではないでしょうか。
 
標高1,723m。日本百名山の一つです。
イメージ 1


 
私が両神山の名前を聞いたのは友達からだったでしょうか。
私有地になっているところがあり、土地の所有者である山中さんの許可をもらって有料で登ることができる、という事を聞いたのがきっかけでした。
なので絶対山中さんのルートではないといけない山だと勝手に思っていたのですが(笑)、登山ルートは他にもちゃんとあって、ポピュラーなコースである日向大谷口から登山することになりました。

今回も前回に続き、登山サークルでの山登りです。
 
キャンセルがあったりで今回の参加者は女性2人、男性2人+自分でした。
小人数の方が登山は何かと融通が利く上に皆で達成感を味わえるので、個人的には人数が少なくて良かったと思っていましたが、奇数は奇数でやはり色々問題はあるんですよね・・・
 
ともあれ、久しぶりに4時半起きで始発に乗り、片道2時間半ほどかけて最寄駅の三峰口に8時半前に到着しました。
そこから9時前のバスに乗り、1時間近くかけて登山口へ向かいます。
 
バスは細い山道を走るためか、ミニサイズです。三峰口からは座席が埋まる程度の登山客。
紅葉時期の割には少ない?
途中、両神温泉(道の駅で以前ここには来た事があります。その時も今回も温泉は入っていないのでいつか入ってみたい)のところで、西武秩父駅からのバスの人達が乗りこんで来て、それでも立っている人が数人いる程度の利用客でした。
 
10時頃に登山口へ到着。
この場所で標高630mほど。ここから標高差1,000mの往復をします(登山口も下山口も同じ)。
 
登り始めは丁度紅葉が美しく、真っ赤なもみじ達が目を楽しませてくれます。
最初は割とわきあいあいと話をしたりしながら登っていました。
 
標高が上がるにつれ、葉っぱは散り、冬の装いを見せる山。
汗はかくが、休憩の度にすぐに汗が冷えて寒くなる。
 
ひたすらの登り、登り、登り。
 
途中沢を渡り、細い道を進むも、、なかなか清滝小屋につかない。
2時間半くらいでしたでしょうか。あまり行動食を食べる間もなかったりでどんどん口数が少なくなり、一人は大分皆から離れ始めました。
 
いやもう、キツイだろうとは思っていたんです。勿論。上級者向けコースだと分かっているし。
けれども本当にきつかった・・・・!
 
私は登山を始めて4年ほどですが、他の参加者は半年とか1,2年の人だったのでよく皆のペースでついていけていたなあと感心するばかり。
 
私は登りの方がどちらかと言えば得意なのですが、目標となる清滝小屋が全然見えてこないので途中で何度引き返そうかと思ったことか。。
 
すると、唐突に清滝小屋(標高1,400m)が見えてきました!
無人小屋になっているのですが、ログハウス風でとても綺麗。トイレもあり、テン場も休憩所も水場もある快適な場所でした。
お手洗いを済ませ、少し休憩して山頂を目指します。
山頂まではここから1時間半くらいでしょうか。
 
ここからも急な坂が続き、ところどころ岩場もあり、足をどこにかけて登ったらいいのか分からなくなるような難所も。
鎖場がちらほらでてきます。
 
もはや口数が少なくなり、励まし合いながら黙々と登っていきます。
 
そして両神神社へ到着。
木彫りの竜や鳥居が厳かな雰囲気です。
ここまできたらあと一息!30分くらいです。
 
山頂に近付くと、鎖場の連続。それでもしっかりと着実に登っていけば危険という訳ではないです。(むしろ、鎖場鎖場と言われていたので、もっと凄いのを想像していたら、意外とそうでもなかったというパターンでした)
 
そして、13時50分くらいに・・・ようやく山頂へ到着!!
 
さすがに感動して、皆で喜びを分かち合い、写真を撮ったり休憩をしたりしました。
 
360度を見渡せる大パノラマ。
遠くに雪の被った北アルプス、富士山も見えます。見晴らしがよく、この日は奇跡的に強風もなく穏やかに景色を堪能できました。
 
それからは巻いて巻いて下山開始です。
日が短いこの時期、山頂に14時という時点でなかなかの計画不足感があるんですが・・・(山頂に12時台、せめて13時くらいまでには到着しておきたいところ)
登りを早めることはもう絶対不可能だったので、とにかくあまり休まずに下山を開始しました。
 
苦手な下山。
岩がゴロゴロしているので、とにかく歩きづらくて苦戦。
 
皆さんについていけていた登りと比べて、下りはのろのろ。
結果、2・2・1みたいな別れ方になって、当然私は1。黙々としゃべる事もあまりせず、ひたすら下りました。
 
足の指に水膨れができるくらいで(単にそろそろ靴下がダメになっているのかもだが)千メートルを下るというハードさを分かっていただけるでしょうか。
 
そしてだんだん薄暗くなっていき、焦りもまします。
また、最終のバスが17時20分くらいのため、絶対にそのバスに乗らなければいけないという使命感が焦りを倍増させるのですよ(笑)
 
やはりどう頑張っても日が落ちるまでに下山はできず(早い人は早いけど、私と同じくらいのペースの人もいたため)結局ヘッテンを今回も使うことに。。
 
そもそもこのレベルの山なのに10時から登山開始ってありえないんですよ・・・個人的に思うに。
でも始発で来ていてもどうしたって10時しか間に合わないので、どうしようもないんですけどね。両神山荘に泊まるしかないんだろうなあ。もしくは清滝小屋に泊まるか(バスに同乗していた女性のパーティーは泊まると話していました)。
 
という訳で、足元がおぼつかない状態なのに真っ暗な山道をひたすら歩き、下山したのが17時10分くらい。
ギリギリでした!
 
バスは少し遅れて出発したものの、へとへと。
そして更に本数の少ない秩父鉄道の発車まで3分くらいしかなかったので、バスを下りてからもダッシュし、電車に乗り込みました。
 
そこから2時間くらいひたすら電車に揺られ、帰宅したのは21時頃でした。
 
いやー・・・・さすが日本百名山でした。
 
けれども一度挑戦してみたいと思っていた山だったので、挑戦できて良かったです。
登っただけのかいがある山頂でしたし、機会があったなら、今度は山中さんルートで登ってみたいなと思ったりしました。
 
そんな訳で、バタバタの解散と女子が奇数だったせいで特に連絡先交換とかもできず、そのへんは残念でした。けれど4,5人くらいで行くのが一番いいなあと思った今回の山登りでした。
 
11月は毎週末山に行く!という目標達成。
これから冬シーズン。
低山メインになりますが、冬になる前に本格的な山登りができてなかなか満足でした。