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その青の、その先の

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17歳のまひるは、親友4人で騒ぐ放課後や落語家を目指す彼氏・亮司とのデートが何よりも楽しい高校生活を送っていた。将来の夢はぼんやりしていて、大人になるのはもっと先だと思っていたが、亮司に起こった事故をきっかけにまひるの周囲は一変する。大好きな人のため、憧れに近づくため、道を切り拓いていく若者たちの成長を爽やかに綴った物語。

椰月美智子さんの本です。
 
椰月さんは以前読んだ「るり姉」が面白かったので、とても久しぶりに手にとってみました。
 
あーこれ、絶対あらすじを先に読まない方がいい!
 
17歳とは思えないくらい、しっかりした将来のビジョンをもった友人達。そしてまひるの彼氏である亮司が最高!
多分大人になったらめちゃくちゃモテるだろう、「いい旦那さんになりそう」なタイプの男の子。
将来落語家になりたいと思っている亮司とのデートは寄席。これがまたとてもいい。
そしてそんな寄席デートを楽しみ、落語の楽しさを知っていくまひるの素直なところもとても好感がもてます。
 
学校生活も仲の良い信頼できる友人達との交流も彼氏との毎日もかなり幸せで順調な生活以外の何物でもないから、亮司に何が起こるの?!とあらすじのせいで変にハラハラしながら読む羽目に笑
 
その亮司に起こった不幸はかなり重い展開なのだけど、それを迷わず受け入れるまひると、前を向いていく亮司とそれを支える友人達がとにかく素晴らしかったです。
 
ちょっと冷静で大人っぽ過ぎない?高校生でこんなに明確に将来やりたいことがはっきりしている人とかいる?と斜めに構えて読んでいたら勿体ない。
 
どのキャラクターも魅力的で、好感をもって読みました。
椰月さん、かなり好きかも!
(4点)