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思い出のとき修理します3 空からの時報

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穏やかな交際を続ける明里と秀司。ある日「秀司の時計店を女が手伝っている」と教えられた明里は、店で骨董店の娘・郁実と出会う。東京での仕事を辞めて帰ってきたという彼女は、商店街のお祭り準備で秀司が不在がちの今だけ、店番をしているのだという。自分と境遇の似た彼女に共感を覚えつつも、秀司との関係に少しだけ不安を感じて…。

谷瑞穂さんの本です。
 
2まで読んでいたのに完結していたのを知りませんでした。
久々に読むので分かるかしらと思いましたが、単体で読んでも十分楽しめるので問題ありませんでした。
 
それにしても相変わらずイケメンの秀司!
明里も幸せ過ぎてちょっと不安に感じるくらい乙女だし可愛いです。
 
今回はライバル的な女の子が登場してきますが、どちらかというと「家族」の話という感じでしたでしょうか。
 
「家族」が必ずしも良いものと言えない人もいる、という事が身にしみました。
明里と同じく、私も誇れるような父親ではないので、初めて会う人に話をするのはいつも気が重かったりするわけで。
 
素敵な家族だから、大切な家族だから、大切な人に紹介したいしちゃんと会わせたい。
そう思う人と、自分の家族は人に紹介できるようなものではないからとそれを遠慮する人。
お互いが家族に対して思う気持ちが違うから、すれ違う。
そういったことを考えされられる本でした。
(3.5点)