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きみのために棘を生やすの

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あのひとがほしい――。彩瀬まる、窪美澄千早茜、花房観音、宮木あや子が、「略奪愛」をテーマに紡いだ書き下ろし恋愛官能小説集。

窪さん、千早さん目当てで。
 
R-18文学賞出身の窪さん、彩瀬さん、宮木さんが揃って官能小説アンソロジーということで、一定のクオリティは補償されている本。
 
安定の窪さん、やっぱり上手いです。
 
彩瀬さんの作品が個人的には一番印象的だったかな。
直接的な官能という感じではなかったのですが、文鳥を主軸にして間接的に官能を表現している。
これが妙になまめかしいというか、異質なんだけど強烈な印象を残しました。
物語的にも雰囲気が一番好きでした。
 
花房さんは初めて読みましたが、とても苦手な感じでした。
 
官能小説は男性が書くよりも女性作家の方がよりリアルに感じますね。
(4点)