No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

森に願いを

イメージ 1
 
僕は死に場所を探しに、この森に入った――
登校拒否の息子を持つ母親、自分に合った仕事が得られず世間に不満を抱く女、余命間近である瞬間を見たいと思い続けている青年、リストラされた中年男……希望を失い、森に迷い込んだ人々に森番の青年は語り掛ける。「ここはとても気持ちのよい森なんです。どうか歩いてみてくださいませんか?」そして、最後に明かされる、森と森番に秘められたミステリーとは?

乾ルカさんの本です。
 
図書館で大量に出ていた乾さんの作品を借りてきたのですが、期限内を越えて延滞して督促がきてしまったので、泣くなく返却することに。
 
この本は何とか読み切れたものでした。
 
感想はというと、乾さんにしてはあっさりとした印象。
 
森番が実際の人間ではなく、妖精的な存在だった方が良かったのでは?と最後の章を読むまでは思っていたのですが、最後の章を読んでしっくりきた感じでした。
 
でも、もうちょっと乾ワールド的な世界感を求めてしまったせいか、物足りなかったかも。
(3.5点)