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女の子は、明日も。

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妻子のいる男を略奪し結婚した満里子。企画が通らない女性誌編集者の悠希。不妊治療をはじめたマッサージ師の仁美。売れたことで嫉妬をかう翻訳家の理央。経済的安定。仕事での成功。愛する人との結婚、そして、妊娠、出産。どうして私より先に、あなたが“それ”を持っていく?


飛鳥井千砂さんの本です。
 
飛鳥井さんの描く主人公とほぼほぼ同年代の私。
 
30歳前後の妙齢の女子の話って、大体結婚できなくてもんもん、とか誰かが子供を生んだ、家庭を持っている、なのに自分は・・・みたいな展開の話が驚くほど多いです。
 
で、自分も独身女子ということもあって、そんな現実的な話・・・もういいよ、と思ってしまったりもするわけです。
 
しかし今回の4名の女子達は、子供はいないけれども皆結婚をされているという設定。
また、旦那さんが凄く理解のある人達というのがとにかくいい。
 
結婚した30歳前後の女性、次は子供、となるのが流れなのかもしれませんが、割と生生しい赤裸々な内容が続きます。男性はちょっと引いちゃうかしら?
 
それでも、うわべだけの関係、一時的な関係というのが多くなる大人の人付き合い。
けれどこの4人は本当に「友達」なんだな、というのが凄くよく分かる。
 
どの話もきちんとハッピーエンドになっているので安心して読めます。
なかなか良かったです。
 
イラストの谷川史子さん、りぼんの漫画家さんでしたっけ。凄く懐かしいけど、優しいタッチが素敵です。
(4点)