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水族館の殺人

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夏休みも中盤に突入し、風ヶ丘高校新聞部の面々は、「風ヶ丘タイムズ」の取材で市内の穴場水族館に繰り出した。館内を館長の案内で取材していると、サメの巨大水槽の前で、驚愕のシーンを目撃。な、なんとサメが飼育員に喰いついている!駆けつけた神奈川県警の仙堂と袴田が関係者に事情聴取していくと、すべての容疑者に強固なアリバイが…。仙堂と袴田は、仕方なく柚乃へと連絡を取った。あのアニメオタクの駄目人間・裏染天馬を呼び出してもらうために。


青崎有吾さんの「裏染シリーズ」第二弾。
 
この作家さん、現役大学生の平成生まれなんですよねえ。
最近の平成生まれは朝井リョウさんをはじめ、才能目覚ましいですよね。
 
デビュー作「体育館の殺人」もなかなか良かったので、シリーズ化しないかしらと思っていたら、シリーズとなって再登場です。
 
犯人が11人もいるということと、水族館の職員の描写が少ないこともあり、犯人が「この人誰だっけ?」となってしまったのだけが残念。
緻密なトリックと種明かしが、探偵小説で犯人を明かされてもしっくりこない私みたいな人が読む分には細かい種明かしは逆に丁寧で読みやすかったです。
 
基本的に高校のメンバー達の個性豊かさとコミカルな会話がテンポよく進んで読みやすいですね。
そして何より、探偵役の裏染のキャラクター。
 
なんだか憎めない少年ですよね。
 
父親と何かひと悶着ある様子。
続編もあるってことですよね?
 
気になる展開。楽しく読めました。
(4点)