あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。―それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい…シリーズ第三弾。
米澤穂信さんの｢小市民シリーズ」第三弾。
全作で互恵関係にあった小鳩君と小佐内さんは、本作ではもうすっかり他人のような関係に。
しかもお互いに恋人まで作ってしまって！
小佐内さんの恋人である新聞部の瓜野君のパートと小鳩君のパートで語られる本作。
そして連続不審火事件が起こり、その事件にとある共通項を見つけた瓜野君。
しかしいかにも一枚かんでます、というような小佐内さんの不穏な動き。
完全に見た目や印象で騙されている瓜野君。
小佐内さんの本性を知った時に一体どうなるのか・・・？！
前半はちょっと動きが少ない気がしましたが、後半から急に面白くなってきました。
次巻へ。
（4点）
