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幽体離脱殺人事件 吉敷竹史シリーズ⑩

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警視庁捜査一課・吉敷竹史の許に、一枚の異様な現場写真が届いた。それは、三重県の観光名所・二見浦の夫婦岩で、二つの岩を結ぶ注連縄に、首吊り状態でぶら下がった中年男の死体が写っていた。しかも、死体の所持品の中から、吉敷が数日前、酒場で知り合った京都在住の小瀬川杜夫の名刺が…。


島田荘司さんの本です。
 
吉敷シリーズ第十弾。
今回は学生時代からの腐れ縁というか、同士でありライバルであり結婚後も交流がある二人の主婦の妄想だか現実だか分からない日々が描かれながら、吉敷のある酒屋での出会いと殺人事件が絡まる話です。
 
こんなにお互いを意識し、あわよくば相手を蹴落とそうとしながらも、お互いが必要としている存在。
何だか厄介でもありますね。
 
エピローグで人格についての一文があって、え?どういうこと?!と思いながら驚きましたが、私の認識であっているのでしょうか?
そもそも、ちゃんとこの二人は一人一人の存在として考えていいんですね??
 
女同士の友情って、仲良さそうに見えて実は全然違うから怖いですね。
(3.5点)