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ストロベリーナイト

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警視庁捜査一課の刑事として活躍する玲子が率いる姫川班は、管轄内で起きた4人の殺人事件を担当することになる。警察が合同特別捜査本部を設けて捜査に臨む中、犯人を名指しした匿名情報が寄せられるが、上層部からはすべてを黙殺しろとの命令が下る。玲子は単独で捜査を続け、その過程でマキタと出会う。


 
監督:佐藤祐市


127分の長い映画。
最近やたら長い映画が多い気がしますね。
 
誉田哲也さんの原作を元々読んでいて、でもどちらかというと「ジウ」シリーズの方が好きな私。
 
勿論ジウもストロベリーナイトもドラマ版を見ていました。
ドラマ版の完成度でいうと、ストロベリーナイトの方が面白かったかなという感じで。
 
スペシャルドラマ版でキャストを聞いた時、「姫川のイメージではないな」と思ったのが第一印象。
ドラマを見てやはりその気持ちは強まったものの、まあドラマ版と割り切ってしまえばなかなか楽しめて、連続ドラマも見ていました。
映画化ということで楽しみにしていたので、本日8時から(!)映画を見に行ってきました。
 
土曜日の朝早い時間というのに意外とお客さんはいました。
 
さて映画ですが・・・
普通に楽しめたけど、それだけだった、という感じでしょうか。
 
原作で感じた、刑事として絶対に恋をしてはいけない相手への想いに苦悩する玲子が全く描かれていなかった気がします。
ドラマ版では見せられなかったラブシーンを入れるためだけに映画にしたのでは・・・と思ってしまうほど。
 
なんだろう・・・大沢たかお演じるマキタと出会って、どうしようもなく惹きつけられていく過程がないから、何故唐突に二人が通じ合ったのか?と疑問に思ってしまいました。
 
あと原作ではうだつの上がらない菊田が、西島さんが演じているだけでいきなり良い男に格上げされているせいもあるし(笑)、菊田をメインに無理やりねじこんでしまっているせいか・・・姫川班の活躍や刑事ドラマとしての臨場感が控えめで(ドラマ版は良かったのだけど)、恋愛中心のストーリーになってしまっているのもちょっと残念でした。
 
しかしそれをカバーしてあまりある、染谷将太の存在感ね!
染谷将太が出るというのを知ってかなり期待していましたけど、出番や台詞が多い訳ではないのにやはり目を惹く俳優さんです。これだけでも見る価値あるかも。
 
原作がまだ続いているせいもあるから仕方ないけど、続編があるような含みのある終わり方なのも気になりました。
それにしても、映画版の後日談という感じで先日放送されたTVドラマ版は酷過ぎて悲しくなりました。
なんだろう・・・何だかとてもあれは、面白くなかったです。
そして映画を見ていない人にはちんぷんかんぷんなんじゃないの?という作り方(映画を見させようとする戦略)が多い、最近のTV局のやり方が嫌で、どんどんTV離れが加速している気がします。。
 
何だろう、つまらない訳ではなかったのになあ。
地上波で放送した時に見ればいいかな、という映画でした。
ドラマの続編があるなら、きっと見ると思います。逆に映画にしなくても、連続ドラマ版で「インビジブルレイン」をやった方が面白かったのかもなあ・・・。
 
監督は「キサラギ」や「守護天使」の佐藤監督なんですけどね。。
(3.5点)


誉田哲也氏原作版 「インビジブルレイン」の感想