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あと少し、もう少し

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あの手に襷を繋いで、ゴールまであと少し!誰かのために走ることで、つかめるものがある―。寄せ集めのメンバーと頼りない先生の元で、最後の駅伝に挑む中学生の夏を描くみずみずしい傑作青春小説。


瀬尾まいこさんの本です。
 
やはり瀬尾さん、良いですねー。
読んだ後にほっこりする感じ、とても良いです。
 
駅伝とはいえ、中学生の駅伝です。
箱根駅伝のような距離はないし、陸上経験者ではない寄せ集めメンバーだったりもするけれど、皆で何かを成し遂げる事の素晴らしさを感じる事ができます。
 
区間毎に語り手(走者)が変わって行くのですが、襷を繋ぐお互いの人間に繋がりがあって、話が前後しながら進んで行く(三歩進んで二歩下がるみたいな?)ので、「あーこの時この子はこんなことを思っていたんだ」「この子から見たら、こう見えるんだな」というのが透けて見えてくるので興味深いです。
 
個人的に、ヤンキーなんだけど実は凄く素直な男の子が好きですね。
 
何気にしたたかで生徒達を手のひらで転がしている(?)感じの女教師が良い味出していました。
(4.5点)