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空色勾玉

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村娘狭也の平和な日々は祭りの晩に破られた。「鬼」が来て手渡した「水の乙女の勾玉」…憧れの「輝」の宮で待っていた絶望…そして神殿で縛められて夢を見ていた輝の末子稚羽矢との出会いが、狭也を不思議な運命へと導く…。神々が地上を歩いていた古代日本、光と闇がせめぎあう戦乱の世を舞台に織り上げられた、話題のファンタジー


荻原規子さんのデビュー作です。
 
うーん・・・「RDG」「西の善き魔女」シリーズがとても面白かったので、あれ?!という感じでした。
デビュー作のせいもあるかもしれませんが、最後まで理解できないまま読み終えてしまったような。
 
そもそも、実は私はファンタジーが得意な方ではなかったのだなあと、そんな事に気付かされました。
そしていつもは感じる荻原さんの文章の読みやすさが今回に限っては感じられなくて・・・。
 
そんなはずは・・・読んでいるうちにきっと世界感が見えて来て・・・面白くなってくるよ・・・ね・・・?と恐る恐るページを進めてみても、何処か心ここにあらずなふわふわとした存在感の稚羽矢を好きになれず、狭也の気持ちが揺れ過ぎて曖昧な感じなのも何だか掴みづらく、どうしても世界感に入り込む事ができませんでした。
 
また、振り仮名がないと読めない人名や名称が続くのも目に触り、古代日本の文化や物語が瑞々しく描かれているのに自分だけが理解できないというジレンマに陥り、読後も「うーん」と唸るしかないという状態だったことが何より切なかったです。
 
評価も高いし、デビュー作でこの壮大なストーリーを描いてしまう荻原さんは絶対凄いと思います。
ただ、それを理解力と想像力不足から実感できなかった自分が悪いだけなのでしょう・・・
 
このシリーズは三部作らしいのですが、他の作品に手を出すのが少し怖くなりました。
 
とりあえずは、RDGの4巻が早く読みたいです。