学園祭の企画準備で、夏休みに鈴原泉水子たち生徒会執行部は、宗田真響の地元・長野県戸隠で合宿をすることになる。初めての経験に胸弾ませる泉水子だったが、合宿では真響の生徒会への思惑がさまざまな悶着を引き起こす。そこへ、真響の弟真夏の愛馬が危篤だという報せが…。それは、大きな災厄を引き起こす前触れだった。
荻原規子さんの本です。
半分一気読みして、そこからラストまでまたたく間に読み終えてしまいました。
「西の善き魔女」はボリュームも厚く、1冊読んだだけでも十分物語が進むので満足したのですが、なかなかストーリーが進まないのにこの短さはもどかしく思えるほど!
ただ、今回は才色兼備で完璧な女の子の真響の、弱さや脆さが浮き彫りになって、人間くささが出ていて凄く良かったなあと思います。
1巻までのおどおどした泉水子が嘘のように、抱えていた思いを思い切り吐露したり、一人でもたくましく行動できるようになってきて、読んでいてとても頼もしく思えました。
生徒会の人間達も怪しいし、ファンクラブの面々も怪しいし、戸隠という場所柄、力関係などもかなり気になるところ。
本巻では、とうとう泉水子の母親も登場です。
イメージと大分違う話し方をした母親で驚きましたが、続きがとーっても気になります。
図書館で借りてきたのは3巻までなのと、借りられている様子なので早く読みたい気持ちで一杯です!!