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一瞬の風になれ 第二部 ーヨウイー(再読)

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冬のオフシーズンを経て、高校2年生に進級した新二。冬場のフォーム作りが実を結び、スピードは着実に伸びている。天才肌の連も、合宿所から逃げ出した1年目と違い、徐々にたくましくなってきた。新入部員も加わり、新たな布陣で、地区、県、南関東大会へと続く総体予選に挑むことになる。
   新二や連の専門は、100mや200mのようなショートスプリント。中でも、2人がやりがいを感じているのが4継(400mリレー)だ。部長の守屋を中心に、南関東を目指してバトンワークの練習に取り組む新二たち。部の新記録を打ち立てつつ予選に臨むのだが、そこで思わぬアクシデントが……。


佐藤多佳子さんの本です。

再読ですが、わー泣いた!
新二の身近にいる天才、兄の健一を突如襲ったトラブル。
そのショックから抜け出せない新二。

走ることから離れて気づいたのは、走ることがこんなにも日常に溶け込んでいたということ。

連や谷口が、強引な形ではなく、自然に新二が部に復帰する事を望む、さりげない気遣いが胸に染みました。

連が言う、「かけっこ」。
二人の関係が、凄く良いなあ。

どんどん速くなっていく新二。
走る事に真剣になり始めた連。

何かに真っ直ぐに向かっていく姿が眩しく、素敵でした。