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オチケン!

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大学に入学して早々、廃部の危機に瀕した落研(落語研究会)に入部するはめになった越智健一。そこで待ち受けていたのは、古い部室(幽霊が出る噂アリ)と、風変わりな二人の先輩―天才的な落語の才能を持つ(らしい)、飄々とした岸と、爽やか青年なのに、なぜか押しが強い中村―だった。落語なんてまったく知らず冷や汗ものなのに、勝手な先輩たちに振り回され、ろくに授業も出られず、サークル間の陰謀にも巻き込まれる。そのうえ、キャンパスで奇妙な事件が起きて…。抱腹絶倒の中篇を二篇収録した、連作落語ミステリー。


大倉崇裕さんの本です。
 
書店で見かけて、気になるタイトルだなあと思って借りてみました。
 
越智健一で、オチケン(落研)に入部させられる羽目になったとほほな主人公が、個性的な二人の先輩のアドバイスを得て、学内の謎を解決していく話。
 
落語とミステリ、全く接点のなさそうな両者が合わさって、落語ミステリーという新ジャンルを築きあげた点は、とても面白いと思うのですが・・・。
 
落語とミステリが、上手く作用されていない気がしたのは私だけでしょうか?
 
これなら、落語だけの青春ストーリーという展開でも十分に面白かったのでは?と思えるし、ミステリ要素が大分薄いというか・・・物足りない。
 
学園ミステリにもなりきれず、落語研究会のサークル活動を描いた青春小説でもなく、
何だかしまりの悪い、中途半端な印象を受けたのがとても残念です。
 
この話、第二弾も出ていたようなのですが・・・・機会があったら読んでみます、止まりな満足度でした。
 
面白そうな題材だけに、とても残念でした。


ちなみに、
私の中で落研といえば、「花とアリス」で花の好きな先輩が入っていた部活、のイメージ。
 
じゅげむじゅげむ・・・・は、私も一時期面白くて覚えた記憶があります。