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おれは非常勤

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ミステリ作家をめざす「おれ」は、小学校の非常勤講師。下町の学校に赴任して2日目、体育館で女性教諭の死体が発見された。傍らには謎のダイイングメッセージが!一方、受け持ちのクラスにはいじめの気配がある…。盗難、自殺、脅迫、はては毒殺未遂(!?)まで、行く先々の学校で起こる怪事件。見事な推理を展開するクールな非常勤講師の活躍を描く異色ミステリ。他にジュブナイルの短篇2篇を収録。


東野圭吾さんの本です。

本文にSPEEDやブラビが出てくるまで、古臭さを感じなかったのが凄い!1997年~1998年に連載されていたものだそうです。私が中学生の頃ですね。


非常勤教師の主人公が、短期間の赴任先で様々な事件に遭遇します。
残されたメッセージ、記号や暗号から事件解決へと導かれる様は鮮やかで痛快。

小学生達への教訓を説く様も押し付けがましくなくて良かったですし。

常勤を希望しないやる気のなさを主張しながら、そのくせ児童のために奔走してる主人公は、担任を持ったら良い教師になるんじゃないだろうか?(笑)


凄く読みやすい本でした。
東野さんの引き出しの多さには本当に感心します。