書評家の林雅賀が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。バツイチの大村龍雄、高校生の柴田五葉、小学校教師の茅原しのぶ―いつもの面々が日曜になるとこの店にやってきて、ささやかな謎解きを楽しんでいく。かたわらには珈琲と猫、至福の十四か月が過ぎたとき…。乾くるみがかつてなく優しい筆致で描くピュアハート・ミステリ。
乾くるみさんの本です。
乾さんとは肌が合わないということを感じてから、もう読むことはないのではないだろうか・・・と思っていたのに、タイトルが気になって借りてしまいました。
相変わらず乾さんの描く女性像が好きになれないとか、日常の謎を描いた短編ミステリという形式なんだけど、何だかあまり楽しめず。
連載していたから仕方ないのだと思うけど、この短編の数で毎回同じ説明が入ってくるのが結構後半読んでいて苛々する。
連載の時に初めて読む人向けだったら親切で分かりやすいんだけど、一冊の本としてまとめてしまうと、その説明がいちいちうるさく感じてしまって。
ただ、短編の間に収録されている「林雅賀のミステリ案内」は面白かったです。
本編としては5点満点中3点だけど、このミステリ案内があるので+0.5点で、3.5点評価!
読んだことのある作品が文中に出てくると嬉しく、またこれから何を読もうかと考えている人にとってはとても参考になるかと思いますよ!