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先生と僕

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都会の猫は推理好き。田舎のネズミは…?―ひょんなことから大学の推理小説研究会に入ったこわがりな僕は、これまたひょんなことからミステリ大好きの先生と知り合う。そんな2人が、身のまわりにあるいろいろな「?」を解決すると同時に、古今東西のミステリ作品を紹介していく連作短編集。事件の真相に迫る名探偵は、あなたをミステリの世界に導く名案内人。

坂木司さんの本です。
 
日常ミステリ系はあまり得意ではない私。
 
人が死んだり、残酷な描写のあるものが怖くてミステリが得意ではない二葉。
 
そんな二葉がある日、中学生に家庭教師のバイトのスカウトを受ける。
家庭教師など必要のないほど頭の切れる少年は、ミステリ小説の先生でもあり、日常に転がる謎を解決してみせる。
 
さらっと読めて微笑ましい話。
 
巻末に「ホテルジューシー」「ワーキングホリデー」と本作がコラボした話が収録されていて、ファンには嬉しいです。
 
それにしてもこの中学生、なんか抱えてそうな気がするのは、坂木さんの小説だからこそ、ですかねえ。
(3.5点)