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悪意

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犯人が決して語らぬ動機加賀刑事の推理は!?
誰が?なぜ殺したのか!?超一流の「フー&ホワイダニット

人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。人はなぜ、人を殺すのか。超一流のフー&ホワイダニットによってミステリの本質を深く掘り下げた東野文学の最高峰。


東野圭吾さんの本です。

加賀恭一郎シリーズ。
読みはじめから中盤までは、何となく入り込めない話でした。

とあるベストセラー作家・日高が殺された。
犯人として浮上したのは、親友で作家の野々口。
捜査にあたった加賀は、元教員であり、野々口は加賀の元同僚でもあった。

犯人は野々口と知るところとなるが、動機について納得がいかない。
更につきつめていくと、驚くべき事実が浮かびあがる。
野々口の小説が、日高に盗作されていたというのだ!
しかし、どうしても納得いかない加賀は、二人の過去を洗い始める。
そこで浮かび上がった真実は…!


盗作されたという真実が、更に覆るラストまでが、急に面白くなります。
元教師だったという加賀の過去には驚きましたが、まさかあんな真実が待っているとは!

出来上がってしまった、日高の悪いイメージが払拭できず、文章で読者に与える印象の強さに驚き、斬新な小説だなあとしみじみ感心しました。

東野さん、凄すぎです!