天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、あこがれの先輩・夏希に頼まれ、長野にある彼女の田舎へ。そこで二人を待っていたのは、大勢の夏希の親せきたちだった。しかも、健二は夏希から「婚約者のふりをして」と頼まれ、親せきの面々に圧倒されながらも大役を務めることに……。
監督：細田 守
評判の良かったこの作品。
既に小説のノベライズ版では読んではいるのですが・・・
前々から面白いから見てみて、と薦められていたのでありますが、録画したまま見る機会がない状態で今の今まで放置していました。
お陰で、デジタル移行したにも関わらず、アナログ画像で見る事に(笑)
最近地上波がつまらないので、暇な時間に見る事にしました。
感想としては、最近のジ●リ作品然り、芸能人を使っているが故の声優とアニメキャラの違和感が最後まで拭いきれなかったこと、が一番なのですが・・・
（しかし、実写でやったとしたら演技派揃いなのだけども・・・やっぱり実際に演じるのと声だけで演じるのは違うのでしょうね）
どうにもこうにも、ネット世界にさほど詳しくない（何しろ、ツイッターすら未だにやったことない・笑）私にとっては、ちょっとばかし難しい世界感だったかなあという感じでした。
以前、ネットの仮想空間で色々なことができる、っていうやつが流行った事ありましたよね。
この映画の中でも「OZ」というネット空間で、生活を司るほとんどの機関をまかなうことができるという世界的なネットワークにハッカーが現れ、やがて現実世界までに悪影響を及ぼし始めて行く――
という、ネット世界に無縁な人や、軽くネットをする程度の人にとっては「なんじゃそりゃ？」という展開が起こるのであります。
ただ、今の時代、ほとんどがインターネットで行える世の中ですから、これが現実に起こったら・・・と考えると物凄くぞっとします。
しかし、室町時代から続く旧家に集まった親戚一同。
夏休みの自然溢れる田舎の風景。
今時失われつつある、大家族・親族との絆。
学校一可愛い美少女の先輩の彼氏役になるというバイトをすることになった、おくてな男子高校生。
ひと夏の思い出として、ワクワクする要素が沢山詰まっていて・・・
良いのですが・・・しかし・・・
やっぱりこの環境で家族全員が携帯やゲーム機、パソコンでネットをしている、っていうのが凄く違和感がある。
まあそれだけこの世界にネット世界が浸透している、と思ってみれば良いのかもしれないけれども・・・
私の親は携帯すらも使いこなせない人なので、それをいとも簡単に操っている親戚一同（老若男女）という図に違和感が消えなかったです。
ただ、最後の花札対決のところは引きつけられましたね。
そして仲里依紗の声に声の出演者を見るまで気付かなかった。
やっぱり上手い・・・！
主演の神木君は健闘している方だと思うのですが、桜庭さんは最後まで違和感があったなあ。
それと、先輩が最後の最後にころっと主人公に気持ちが傾いているのは解せない・・・。
まあ、スピード感があって最後まで飽きないで見る事ができたのは、やっぱりストーリー展開が上手いのでしょう。
ただ、期待していたほどではなかったかも。
これは好みの問題だと思いますけどね。
