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3月のライオン 前編

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幼少期に交通事故で両親と妹を亡くした17歳のプロ棋士、桐山零。父の友人である棋士・幸田柾近に引き取られるが、そこから離れざるを得なくなってしまう。以来、東京の下町で一人暮らしをする彼だったが、川向こうに暮らす川本家の3姉妹のもとで一緒に食事をするように。彼女たちとの触れ合いを支えにする桐山だったが……。
監督:大友啓史

実は3月中に見ていたのですが、なかなか感想を書く時間が取れずにいました。
主演が神木君、島田さんが佐々木蔵之介、というキャストを聞いた時点でとても期待していたのですが、見終わった時の感想は「長い・・・・」でした。
そして、思っていた以上に「シリアス」展開でした。
原作では重い設定ながらもコミカルで羽海野さんならではのセンス溢れる展開が重くなりすぎず、時々笑って、感動して、という感じで読めるのですが、原作通りにできるアニメ版(こちらもかなり完成度が高いと思っている)とは違い、時間制限のある中で必要なものとそうでないものを取捨選択しながら作っていくことにやっぱり限界があるのかな・・・と思ったりしました。
島田さんのエピソードは完全にカットかなと思っていたのですが、そこは少し残してくれて良かったんですけどね、前編に収めるまででも相当な長さ。
で、とにかくほとんど笑いがないので、見終わってずーんとした重さが襲ってきましたよ。。
何だろうなあ。

キャストについて・・・
とにかく残念だったのは、有村さんでしょうか。。
キャスト発表の際に、明らかに香子じゃねえわ・・・って思っていたんですけど、やっぱりでしたね。。。
 
もう顔がどうしたって柔らかい可愛らしい系の子が、きつめの美人の香子は無理ですよ。。
あの気性が激しい演技も、ちょっとうるさく感じてしまうほどで。。
どちらかというと、幼少時を演じていた子の方が自然だったかな。。。
有村さんをキャスティングしたいがためにあてたのかとしか思えない感じでしたね。。うーん。それと、SK2はないわ…有村さんがCMをやってるのでその絡みなんだろうけど、、あれは白々しかったし、興醒めでした。。
 
あと、トヨエツが「父」を演じている違和感。もうそういう歳なのかーみたいな。
あと伊藤英明が後藤?!もうそういう歳なのかーみたいな(同じ感想)。
やっぱり若い頃を知っているから違和感があるなあ。それだけ自分も歳を取ったということなんですけど。
 
そして映画版のハチクロで真山を演じていた加瀬亮が宗谷名人かー!みたいな。
美しい佇まいですが、ネットで安藤政信のイメージだったというのを見て、あー確かに安藤くんかも(40代でも変わらぬ美しさ)と思ってしまいました、すみません。
 
あかりを演じる倉科カナは巨乳というところはクリアなんですが、ふわっとしつつも芯が強い、という感じではちょっとイメージが違ったかなあ。で、お母さんルックな若者って、現実だとやっぱり違和感で。漫画のあかりには違和感ないんですけどねえ。難しい。
 
そしてここから良かったキャスト。
 
まず、神木君。見た目もさることながら、闇を抱えつつ将棋に打ち込む真摯な姿、孤独感を違和感なく演じていました。
神木君の引き出しの多さには毎度ながら脱帽。
 
そして「あさがきた」のふゆを演じていた清原果耶ちゃん。
原作のひなたはもうちょっと子供っぽくて底抜けに明るいイメージですが、映画版のひなたは大人びているけれども芯が強そうな感じが凄く良かったです。とても自然でしたし、やっぱり可愛いです。好き。
 
あとは、文句なしの佐々木蔵之介さん!!
もう完全に島田さんにしか見えなかった(笑)
出てきた瞬間に「島田さん、キター!!」って思いましたしね。いやもう島田さんはこの人しかいなかったでしょう。やっぱり。
 
そして出番が少ないのに凄く印象的だった、林田先生を演じる高橋一生さん!
何かとても良かったですよ、ちょっと原作に比べて格好良すぎじゃね?とは思いつつ、影の立役者ですね。
でも私はリリィの時の先輩のイメージがやっぱり強いんですよねえ。すっかりブレイクしましたけれども。。
 
あとは見た目で誰だか分からなかった二階堂を演じた染谷将太ね!
特殊メイクらしいですが、熱過ぎてちょっとうざいくらいの二階堂を体当たりで演じてました。
 
全体的に見た目とか(スミスとか)にもこだわったキャスティングであまり違和感というものはなかったのですが、予告編でひなたのいじめの話とかも入ってくるので、前編でそこまでやるのかしら?と勝手に思っていたら、やりませんでした。そこだけはお間違いないよう。
後篇ではあのろくでもない父親が出てくるようですが、これまたハチクロで森田さんを演じた伊勢谷友介が演じるんですね。ってか父親役か・・・!歳とったんだなあ、自分。
という訳で、映画としては良くも悪くも「前編って感じ」でした、可もなく不可もなく・・・な感じ。
もう少し笑いを入れてもいいかもしれない・・・全力で真面目な話だけを詰め込んだら、という展開になってしまっているので、もう少し力を抜いて見たいかなあというのが希望です。
後篇はひなたの戦いも入って来ますし、シリアス過ぎると見るのが辛いかもしれませんね。
気になるので見に行くつもりですが。。。
という訳で、感想なんだけ批評なんだか分からん感じになってしまいました。
あくまで個人の感想ということでご了承くださいませ。。。
(3.5点)