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夏服少女からの伝言 午前0時のラジオ局

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ラジオ局の新米アナウンサー・鴨川優に笑顔で手を振ってくれた夏服の女子高生が、二度目に会った時に「人殺し」と睨みつけてきた理由とは? 局の建物に西洋人の少女の幽霊が出るという噂に秘められた切ない真相とは? 午前0時に始まるラジオ番組のスタッフとリスナーたちが織りなす、ちょっと不思議で心温まる物語を、現役アナウンサーが生き生きと描く人気シリーズ第二弾。

村山仁志さんの本です。
 
シリーズ第二弾。
前作が幽霊の登場オンパレードの割にゆるめに読める感じの内容だったのに対し、今回は憎悪をむき出しにした幽霊が沢山出て来て、おどろおどろしい展開でした。
 
この拍子や帯のポップさに騙されると「え!?」ってなるかもですね(笑)
 
白目をむいて憎悪をむき出しにした西洋人の少女を横目にラジオDJをこなすパーソナリティーの二人が多分一番のつわものだと思いますが・・・
 
個人的には一話目の事故で亡くなってしまった高校生の女の子の話はもう少し長く読みたかったなあと思いましたね。
全体的に今回はしっかりとした幽霊が死に至った経緯とかが書かれていた印象だったので(前作と比べて)、ここから掘り下げていくのかしらん?と思うところで収束してしまう短編の悲しい性が、勿体なさを感じてしまいました。
 
そして陽一さんはこのまま幽霊として存在できるんでしょうか?
今後の展開も気になります。3弾も出ているようなので読んでみます。
(3.5点)