No-music.No-life

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バクマン。

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優れた画力を持ちながら将来の展望もなく毎日を過ごしていた高校生の真城最高は、漫画原作家を志す高木秋人から一緒に漫画家になろうと誘われる。当初は拒否していたものの声優志望のクラスメート亜豆美保への恋心をきっかけに、最高はプロの漫画家になることを決意。コンビを組んだ最高と秋人は週刊少年ジャンプ連載を目標に日々奮闘するが……。
監督・脚本:大根仁

モテキ」の大根監督+映画音楽をサカナクションが担当。
 
はい、もう期待しない訳がございません。
新宝島」も買ったしさ、漫画は読んだことないし全く話も分からないけど、サカナが音楽を担当しているというだけで観たいですよ。
しかもあの大根監督!
これはもう期待を膨らませて観に行きましたとさ。
 
はい、ここからとにかく絶賛していきますので、どうぞ。
 
1)音楽
 
普通の映画よりも音を大きくしているそうです。
映画音楽というのは主題歌だけでなくて劇中で使われるものがかなり重要になってくると思うのですが、この映画のために作ったというだけあって、とにかく絶妙としか言いようがありません。
ストーリーの盛り上がり、緊迫感、疾走感・・・とにかくストーリーと共に音楽が共存していて、すとんと落ちつくんです。
また、サウンド自体もシンセを使ったものであったり、うわこれサカナの音楽だわ!と思うセンスがばしばし伝わってくる。
もうそれだけでサカナファンの私はテンションが上がりっぱなしで、そのままラストの「新宝島」の流れではニヤッとしてしまうほど大満足でした。
一郎さんがこの曲の完成までに相当な時間を要したというのもうなずける、バクマンの世界感を表しつつ、ここ最近の暗めテイスト(しかし私好みであるが)の楽曲からの脱却ともいえる新生サカナクションがここに誕生したと私は大げさでなく思いました。
 
2)小松菜奈の可愛さ
 
「渇き。」で鮮烈なインパクトを残した小松菜奈
何ともミステリアスないでたち、デビュー作にして堂々とした演技に注目をしていたのですが、ここ最近ではCMでもよく見かけるようになりましたね。
どうしようもないクソ女子高生役だった「渇き。」とは違い、透明感溢れる亜豆美保役がはまっていました。
何でしょう。なんかこの子の周りだけオーラが違うんですよね。この半端ない可愛さは一体なんなのか!
 
3)安定の演技派俳優陣
 
モテキにも出演していたリリーさんを始め、新井浩文さんは勿論、私のここ数年の要注目俳優の染谷将太は言わずもがなだし、山田孝之もとにかく上手いです。
主演二人も特に佐藤健が高校生役って・・・!と思っていたものの、全く違和感がなく、神木君も存在感を見せつけるのでした。
もう文句なしの出演陣ですね。
 
4)斬新的且つ革新的な映像
 
そして大根監督の天才ぶりはここでもいかんなく発揮されております。
邦画では初めての試みとなるらしいプロジェクションマッピングを使用した漫画原稿のシーン、最初から最後まで片時も目が離せない観客を惹きつける巧みな映像の数々、遊び心満載で斬新なエンドロール。
モテキ」の時もかなり斬新な手法を取っていましたが、今回はそれを更にひと山ふた山超えたような見る者を飽きさせないものばかりでした。
特にエンドロールは往年のジャンプファン・漫画好きの人には勿論だと思いますが、私程度のジャンプの知識しかないものでも、一度は見た事がある有名漫画の数々を使用していたりと本当にこの遊び心にはとにんまりしてしまいました。
 
5)原作を知らないこと
 
原作ファン、もとい原作を読んだ事がある人には設定変更や省かれたストーリーなどが気になって評価が低い方もちらほらといた訳ですが、何しろ私は全く原作を知りません。
映画だけを見て、こんなにも引き込まれ、最後まで大満足で見る事が出来たのは原作を知らないということがいいように左右したからなのではないかと思っています。
 
最後に。
高校生なのに親の影が全く見えないこと、ここで親が出てこないのはどう考えてもおかしいだろ、と思うシーンはあります。
ただ、そのツッコミどころを差し引いたとしてもマイナス要素が浮かびません。
それほどまで素晴らしい映画でした。
以上、絶賛終わり(笑)
 
集英社、もといジャンプ編集部が全面バックアップしているのかジャンプの実在の作品名やイラストも使われていてジャンプファンにはたまらないのではないかと思います。
 
ジャンプ繋がりか、小学生の男の子が結構観に来ていたのも興味深いですね。
 
ただとにかく、私はこのサカナの音楽を聴くだけでも観る価値があると思いますね。絶賛し過ぎでしょうか。
ラジオで初めて「新宝島」を聞いた時はそうでもなかったのですが、映画を見た後、もうこの曲以外ないわって思えましたし、今は曲を聴きながら映画の余韻に浸っているほどです。
一郎さんマジ天才。
そして大根さん、今回も素敵な映画をありがとうございます!
(5点)