No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

思い出のマーニー

イメージ 1
 
心を閉ざした少女杏奈は、ぜんそくの療養を目的に親戚が生活している海沿いの村にやって来た。そんなある日、彼女の前に誰もいない屋敷の青い窓に閉じ込められた、きれいなブロンドの少女マーニーが姿を見せる。その出会い以来、杏奈の身の回りでは立て続けに奇妙な出来事が起きるようになるが、それは二人だけの秘密だった。

声の出演:高月彩良/有村架純/松島菜々子/寺島進/森山良子/黒木瞳 他
監督:米林宏昌

地上波放送をするとのことで、録画していたものでした。
 
スタジオジブリ作品でございます。
丁度昨年の夏頃の作品になるんですかね。
当時映画館の予告で何度も見る機会があり、予告編を見る限りではちょっと見てみたいなと思わせる魅力があるなとおもっておりました。 
 
映画館で観なくてもいずれ地上波でやるだろうという目論見は正しく(まあジブリ作品ですからね)、ようやく観る機会がやってきました。
 
そして・・・・
結果、微妙というか、何とももやっとした後味の残る映画だったという印象を受けました。
 
最近のジブリ作品特有の俳優を起用する吹き替え。
毎度微妙な気持ちになりながら見ているのですが・・・致命的だったのが、マーニーと杏奈を演じる二人の声質が似ていたことでしょうか。
そのせいで、今のはマーニー?杏奈?と判断がつきにくいところが多かったこととか。
 
杏奈の性格的に暗いので、起伏がない淡々とした喋りが聞き取りにくいような印象を受けるし、マーニーは見た目と声がまず合っていない印象。華やかなパーティーの様子を語っているシーンとか、見た目とは裏腹に声に感情がこもっているように感じられませんでした。
 
高月さんは結構好きだし、有村さんも演技が下手だとは思わないのですが、やっぱり声の演技って難しいんだなあとしみじみ思います。
その他の有名どころの俳優さん達も「あーあの人だな」と察する事ができる「演技」になっていますし、そこがまず現実に返ってしまう要因1。
 
そして更に致命的なのが、中盤になっても物語がどう結末に向かって行くのか、ワクワクよりも不安が勝ってしまうストーリー展開だったことでしょうか。
 
ジブリということで、ファンタジー的展開を求めてしまうのですが、ファンタジーというよりもミステリー?と思う不穏な展開であり、もしやマーニーは母親?と思い始めるところまできても、まだ謎が解き明かされる雰囲気がないことに、これどうやって収拾をつけるのかしら、とみている側は不安で一杯になってしまいました。
 
また、北海道のほぼ人気がないだろう道に泥まみれで倒れている杏奈(2回も!)を見つけても結構冷静な村人たちの不自然さや、夜遅くまで女の子が一人でほっつき歩いているのに何故住まわせてもらっている夫婦は探そうともしないのか、とか。
とにかく色々ツッコミどころがあり過ぎて不安以外の何物でもない感情を持てあまし始めます。
 
養育費的なものをもらっていることを知って養母に不信感を抱き心を閉ざす暗い杏奈、両親がほぼ帰ってこないお屋敷でお手伝いさんに苛められるマーニー。
ジブリらしからぬ不幸な境遇に戸惑い、むしろついていけず、真実が明かされるところで「あー!そうだったのか!」と思うまでもやっとした感情だけが支配しておりました。
 
ストーリー展開が遅い?のか何なのか、最早突っ込むことすらできない珍妙な気持ちで見ていました。
 
アリエッティは割と楽しめたクチなので期待をし過ぎたのかもしれません。予告も良かったし、マーニーは可愛いですし。
しかし・・・もう一度見たいとは思いません。個人的に一度見たらいいやという映画でした。。
まだもやもやするなあ。
(3点)