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文化祭オクロック

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東天高校文化祭初日、ブラスバンド部のオープニング曲終了とともに、突如校内放送から謎の男の声が流れてきた!DJネガポジと名乗る男は、リクエスト曲を流しつつ携帯電話でのリレーインタビュー企画を進めていく。文化祭実行委員会と生徒会の合同企画だというが、どこか怪しい。DJの軽快な喋りに沸く生徒たちを尻目に、二年生の古浦久留美はDJの正体を探り始めるが―。華やかな文化祭の裏で静かに進行する陰謀と、謎のDJの目的とは?青春の一ページを生き生きと描いた青春ミステリの決定版。


竹内真さんの本です。
 
地元の図書館でふと見かけたタイトルが気になって、ついつい借りてしまいました。
 
私の中で、青春小説なのかな?という感じで読み始めたので、推理あり謎ありと、青春ミステリだったことに驚きました。
 
学校の文化祭って、なんであんなにわくわくするんでしょうね?
準備で放課後遅くまで学校に残ったり、当日のあのドキドキ感、祭りの後の切なさ――
あの当時のどきどき感を味わえた作品でした。
 
ただ、冒頭から中盤にかけて謎がどんどんでてくる展開はスピード感があって面白かったのですが、中盤くらいからちょっとテンポが遅くなってきた?のか、なんなのか、面白さがしぼんでいったような感じを受けました。
 
これは多分、好き嫌いがあるのかもしれませんが、米澤穂信さんの学園ミステリ系が好きな方とか、初野晴さんの「退出ゲーム」シリーズが好きな人とかは、多分ツボなんじゃないかと。
 
私が求めている学園ミステリは、辻村深月さんみたいな感じなんですよね。
 
文章はなかなか上手いし、癖がなくて読みやすいです。
青春ミステリ好きにはぜひ。