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惑星カロン

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コンクールと文化祭を経て、ちょっぴり成長した清水南高吹奏楽部。さらなる練習に励むハルタとチカのもとに、またもや難題が持ち込まれて―!?チカが手に入れた“呪いのフルート”や、あやしい人物からメールで届く音楽暗号、旧校舎で起きた“鍵全開事件”、謎の楽曲「惑星カロン」との出会い…。頭脳明晰な美少年ハルタと、元気少女チカの名コンビがおくる珠玉の青春ミステリ!

初野晴さんの「ハルチカ」シリーズ。
 
久々に読んだせいで、チカのノリが若干古臭く感じてしまい、女子高生じゃねえだろ!と突っ込みたくなってしまったのですが(笑)、表題作の「惑星カロン」が秀逸だったので良しとします。
 
自分は日常ミステリはあまり興味がないタイプなので、この作品の中では惑星カロンくらいの壮大な話の方が好きでした。
 
しかも、前3作の短編にも繋がっていて、集大成的作品にもなっていてなかなか満足。
 
先生の過去も気になりますね。
いい意味で恋愛と吹奏楽の話が絡み、青春ミステリとして楽しめる作品でした。
 
最後まで読んで、やっぱりチカのあのキャラクターはこのシリーズには必要だなと感じたのは、ちょっとしたらかなり重いテーマになってしまうところが、チカとハルタのやりとりがやわらげてくれていました。
 
追い続けていきたいシリーズです。
(4点)