「そこにぼくの音楽があるんです!」家族、初恋、音楽…。心温まる涙と感動の青春&家族物語。
鬼塚忠さんの本です。
書店で気になっていた作品でした。
音楽関係の本って、実は結構好きなんです。
なのでかなり期待して読んだのですが・・・・
期待し過ぎたせいかもしれません、あんまり楽しめませんでした。
特に前半~中盤まで、あまりにも主人公たちの温度が熱意が伝わってこない、薄っぺらいものを感じてしまって。
だけど、後半~ラストにかけては、家族の絆とはっていう事を考えさせられて、あまりにも上手く行き過ぎでベタな展開でしたが、少しだけ感動はしたんですよね。
うーん、でも。
藤谷さんの「船に乗れ!」を読んだ後では、文章のボリュームという点からも空白が多くスカスカで、そして主人公が才能のあるバイオリニストの卵である少年というのが全然伝わってこなかったんですよね。
音楽関係の人の目に留まってスカウトされてしまうくらいの才能を持った中学生――っていう設定のはずなのに、なんでだろう。
そして物語の視点が中学生の男の子、そのお父さん、お姉さん、お母さんとめまぐるしく変わる事にもなかなか慣れず・・・。
期待し過ぎたのでしょうか。
私は断然藤谷さんの作品をお薦めしてしまいます。
あと、素人目から見ても、この方はあまり文章が上手くない感じでした。
ううーん・・・。