No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

塗仏の宴㊤ ―宴の支度― <分冊文庫版>

イメージ 1
 

「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。「知り ――たいです」。答えた男女は己を失い、昏(くら)き界(さかい)へと連れ去られた。非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。敗戦後、簇出(そうしゅつ)した東洋風の胡乱(うろん)な集団6つ。15年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。シリーズ第6弾。


京極夏彦さんの本です。
 
chirokoさんから薦められ、京極さんの作品をようやく手に取りました。
 
アンソロジーでは数回ですが読んだ事があった京極さん。
 
しかし、独特の語り口調に慣れない私は、どうにも苦手な印象が強かったため、どんなに勧められてもどうしても手に取れない作家さんでありました。
 
そしてようやく読んでみましたが・・・作品の選択を誤ったのかもしれません。
 
それと、多分今、慣れない環境に飛び込んで精神的余裕がないせいも多分にあるのですが、どうにもこの独特の語りで展開される物語に馴染む事が出来ず、何処かぼんやりとした気持ちで読了してしまったという、とても申し訳ない読み方をしてしまいました。
 
ただ、この巻の「うわん」の方は物語の語り手ががらっと変わったせいもあって、すっと読めたんですけど。
分冊版ということで、上・中・下と分かれているお陰で、一冊の厚さはそんなにあるわけではないのに、文体に慣れるまでに時間がかかり過ぎて一冊読み終わってしまったような感じです。
 
なんていうか・・・・決して駄作という訳でもなく、作家が悪いっていう訳ではないのに、
自分には馴染めなかったっていったらしっくりきますかね?
 
というか、自分には難しくて理解できなかった、という言い方が正しいかもしれない。
 
そして一番にお薦めされた本ではなかったというのもあるのかもしれない。
図書館にあるやつから読んで行こうとして借りたのですが、やっぱり選択を誤ったのでしょうか?
 
とりあえず、今中巻を読んでいます。