凱旋(がいせん)パレード中に首相が暗殺された仙台、宅配ドライバーの青柳(堺雅人)は、久々に再会した旧友の謎の言葉を聞いた直後、警官から突然銃を向けられる。訳もわからず逃げ出した彼は、身に覚えのない証拠と見えない力によって無実の首相暗殺犯に仕立てられていく。絶体絶命の中、青柳は大学時代の仲間たちに助けられながら逃亡を続けるが……。
原作:伊坂幸太郎
監督:中村義洋
今日は休みをもらったので、平日朝一の回(¥1,200)で観て来ました。
いやいや、このスピード感溢れるスリリングな展開。
映画を観ながら、どんどん内容を思い出していく事ができました。
映画を観ながら、どんどん内容を思い出していく事ができました。
原作では文章でそのスピード感やハラハラドキドキ感を味わう事ができましたが、実際に映像化されることで、よりリアルにその感じを味わうことができました。
結論から言いますが・・・
何より、配役がとても合っていること。
また、大物から注目の俳優まで、沢山の人が出ているのですが、少ししか出番がない俳優さん達ですら、印象に残るんです。
これはキャスティングが良いということもあるけど、ベテラン俳優の演技にはもう感嘆の声をあげてしまいたくなるくらい!
また、大物から注目の俳優まで、沢山の人が出ているのですが、少ししか出番がない俳優さん達ですら、印象に残るんです。
これはキャスティングが良いということもあるけど、ベテラン俳優の演技にはもう感嘆の声をあげてしまいたくなるくらい!
後半で出てくる伊藤四郎さんの存在感も大きいし、刑事役の香川照之さんの怪演(香川さんは大河ドラマでも存在感が凄くありますよね)、竹内さんの体当たりの演技(女性なのに殴られるシーンもあったり!)、そして主演の堺さん!
二枚目で、人を疑う事を知らない「良い人」である青柳雅春という男は、堺さん以外には演じられなかったと思えるくらい、名キャスティングでした。
二枚目で、人を疑う事を知らない「良い人」である青柳雅春という男は、堺さん以外には演じられなかったと思えるくらい、名キャスティングでした。
そしてそして、中村監督といえば外せないのが濱田岳君!
通り魔の犯人、キルオを演じた濱田君、かなり存在感ありました。
ちょっと頭がいっちゃってる感じの犯人を、軽快な演技で演じていました。
彼はどんどん演技が上手くなっていきますね。
そして、気になる額の広さを、自虐的に映画のエピソードに盛り込んでいる監督(笑)との仲の良さを窺えて微笑ましくもありました。
ちょっと頭がいっちゃってる感じの犯人を、軽快な演技で演じていました。
彼はどんどん演技が上手くなっていきますね。
そして、気になる額の広さを、自虐的に映画のエピソードに盛り込んでいる監督(笑)との仲の良さを窺えて微笑ましくもありました。
アヒルと鴨のコインロッカーに続き、今作も仙台ロケで作り上げられた映画です。
伊坂作品では、「アヒルと鴨~」「フィッシュ・ストーリー」に次いで3作目の中村監督ですが、「フィッシュ~」が微妙だったので、今作もあまり期待していなかったのです。
伊坂作品では、「アヒルと鴨~」「フィッシュ・ストーリー」に次いで3作目の中村監督ですが、「フィッシュ~」が微妙だったので、今作もあまり期待していなかったのです。
でも、レビューの点数が高いことからも言えるように、見ごたえ十分な映画になっていました。
しかし、どうしても大学時代の回想シーンを、現在30歳という設定の仲間達がそのまま演じているのが・・・ちょっと無理があったかなあ(笑)
でも、吉岡さんの髭と今風のワイルドなヘアースタイルは、予想以上に似合っています。
でも、吉岡さんの髭と今風のワイルドなヘアースタイルは、予想以上に似合っています。
北の国からの頃から応援しているので、何だか感慨深かったりもします(って全然話に関係ないですが)。
上手く伝えられなくてもどかしいですが、観ていない方はぜひ観て欲しいです。
但し、観終わった後に「で、結局誰が犯人だったの?」と言っている子がいましたが、誰が犯人なのかという愚問を抱いてはいけない作品かと思います。
まあ、元々原作もそこは結局明かされていない訳で、すっきりとした結末を期待している人には物足りなく感じるかもしれません。
まあ、元々原作もそこは結局明かされていない訳で、すっきりとした結末を期待している人には物足りなく感じるかもしれません。
ただ、原作を読んだ方やスリリングでスピード感溢れる作品が好きな人には、絶対に満足していただける作品かと思いますよ!
ぜひぜひ。