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潔く柔く

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高校1年生の瀬戸カンナは、思いを通じ合わせていた幼なじみのハルタを交通事故で失ってしまい、それを機に新たな恋ができなくなってしまう。時はたち、映画宣伝会社で働くようになった彼女は、出版社に勤める赤沢禄と知り合う。何かとぶしつけな言動を繰り出してくる赤沢に憤慨しては反発するカンナだったが、意外な優しさを見せる彼のことが気に掛かるようになっていく。心の距離が近づいていく中、カンナは赤沢にもつらい過去があったことを知ってしまう。


監督:新城毅彦


いくえみさんの原作を読んで、しばらく余韻が残っていて、購入に至った大好きな漫画。
映画化、そしてキャストが発表されて愕然としました。
イメージが全然違う!!!
 
しかし、怖いもの見たさで、映画の日(千円)のレイトショーで観て参りました。
金曜夜ということと、千円ということもあったのでしょうが、そこそこお客さんがいましたね。
 
感想は・・・・可もなく不可もなく、ですかね。
 
監督の手がけた過去作品を見ると、絶対自分は見ないなという恋愛映画ばかりだったので、全く期待はしていなかったのです。
 
いくえみさんの原作の良いところを使うのだから、悪くなりようはないでしょう。
良くなるかは、監督と脚本と俳優次第。
 
しかし、よくはなかったです。
原作を読んでいない人には、違和感が或るところもあるんじゃないかなあ。
 
そして冒頭からげんなりしたのが、いくえみさんのコミックを読んでいるシーンね。
露骨すぎる。それと、清正の話はカットするから仕方ないとしても、無理やり清正を絡めてきている花火大会のシーンとか。
 
あれだけリンクしながら進む原作の中から、カンナと禄の話を切り取るということは、二人の出会いに至るまでのストーリーをカットしなければなりません。
 
しかし、それゆえに百花がただのいい友達にしか見えず、カンナ自身の大学生編がないこともあり、ふわふわしている可愛い子のようで、芯の強い女の子であるカンナ(私のイメージですが)が、ただの可愛い女の子に成り下がっているのも切なかったです。
清正も無理に絡めていて不自然だし、この映画で清正を演じている子(個人的にはこういうこすごく好きだけど・(笑))が、原作の清正の見た目若干ちゃらそうな感じが全くなく、登場させる意味もあったのかな?と疑問に思えるところが嫌でした。
 
言わずもがな、高校生の制服を着る皆さんもかなり無理がありましたし・・・。
 
長澤まさみは、可愛いんだけど・・・カンナはもっと華奢でふわふわした感じの人に演じてほしかったのです。
演技力も厳しくて、泣けるはずのシーンもただセリフを淡々と読んでいるだけにしか聞こえなくて。
 
岡田将生は好きな俳優だけど、禄よりハルタのイメージだったのよねえ。
禄ってこんなチャラかったっけ?と思うほど、ちゃらちゃらしている感じを受けました。ただそれが、今までの岡田将生にはなかったキャラでもあり、新鮮で悪くなかったんですけどね。
 
私個人としては、柿之内姉を演じた池脇千鶴はイメージ通りで演技力もあるので一番良かったです。
野原先生役のMEGUMIも悪くなかったです(笑)
 
朝美も好きですが、演じた波瑠は個性派美人で惹きつけられますね。


悪くはないんですよ。原作をベースにしているからもちろんね。
だけど、とにかく長い!
途中で飽きる!
 
大好きな原作ということもあり、採点がかなり厳し目です。
これは、千円かレンタルで十分かもです。
 
恋愛映画にありがちな、どこか空を見つめているポスター写真が今回もふんだんに使われおります。どうにかならんのでしょうか。
そして、「恋愛映画」のくくりだから仕方がないのかもしれないけど、予告編がほぼ恋愛映画ばっかりでげんなりした私でした・・・。
(3.5点)