放課後の理科実験室で、ガラスの割れる音がひびいた。床の上で、試験管から流れ出た液体が白い湯気のようなものをたてていた。甘くなつかしいかおり…、そのにおいをかいだ芳山和子はゆっくりと床に倒れふしてしまった―。それ以来、和子のまわりで不思議な事件が次々と起こった。夢をみているのかしら、それともこのわたしだけ時間が逆もどりしているのかしら?和子は同級生の深町一夫と浅倉吾朗に相談するのだが…。
筒井康隆さんの本です。
荷物にならない薄い文庫を探していて、ふと目についたので久しぶりに読んでみました。
意外と覚えていないもので、細部や結末がこんな展開だったのか・・・・・・思ってしまう程でした。
昔の作品と言う事もあって、会話だとか描写に「古っ!」と思う部分は多々ある訳なのですが、それでも現代においても、何度も映画化されたりしているあたり、やはり名作なんだろうなあと思います。
未来人との初恋。
ちょっと切ない結末でした。
ちょっと切ない結末でした。