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続・時をかける少女

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深町一夫=未来人ケン・ソゴルと恋に落ちた芳山和子。彼の開発したラベンダーの香りのする薬で、時空を移動するタイムトラベルの超能力を得た和子だが、ケン・ソゴルが未来へ帰る際に、彼に関わるすべての記憶を消されてしまう――。
それから月日が流れ、高校生になった和子の前に再び彼が現れた。ケン・ソゴルの目的、それは21世紀で行方不明になった未来の科学者たちを捜索することだった。
記憶を失ったはずの和子は、ケン・ソゴルのために時を越え、もう一度彼に恋をする。

繰り返し映像化され、世代を越えて愛され続ける青春小説の名作『時をかける少女』、唯一の続編。

★ 『時をかける少女』の著者、筒井康隆氏による当時の“まえがき”を収録。
★ 装画は『神様のカルテ』等のイラストを手掛ける新進気鋭のイラストレーター・カスヤナガト氏。


石山透さんの本です。
 
ご存じ、筒井康隆さんの「時をかける少女」の続編。
テレビドラマ版の「タイムトラベラー」の脚本を手掛けた石山透さんの書かれた本の復刊だそうです。
 
表紙はカスヤナガトさんのイラスト。
現代っ子もより手に取りやすい本になったのではないかなあと思います。
 
ジュニア小説、という分類らしく、各章が短いし全体を通してかなり文字数も少ない感じなので、さらっと読めます。
そして、筒井康隆版の「時をかける少女」を読んでいる人ならば、十二分に楽しめるかと思いますよ。
 
私が初めて時をかける少女と出会ったのは、多分小学生の頃だったと思います。
母が持っていた本を読んで初めて知って、今までで何度読んだ事か。
ドラマや映画などでも何度も見ているので、何でこんなに毎回読んでも飽きないんだろう、ワクワクするんだろう?と思いますね。
 
決して古臭さを感じない設定、SFは苦手なはずなのに、タイムトラベラーを始め、時間旅行者が犯してはいけないことなど、なんかこういう展開っていつだってドキドキしますよね。
考えていると永遠に答えが出てこない謎や不思議ばかりのSFの世界・・・。
 
まあ、しいていうならば文体というか、作中に出てくる言葉や会話に時代背景の古臭さを感じるのはありますが・・・。ともあれ、やっぱり読みながらワクワクする感じは変わりませんでした。
 
ただ、終わり方が若干唐突なのが気になりますが・・・・まあそれも含めてなかなか楽しめた一冊でした。