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3652 伊坂幸太郎エッセイ集

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「喫茶店」で巻き起こる数々の奇跡、退職を決意したあの日のこと、「青春」の部屋の直筆間取り図、デビュー前のふたりの恩人、偏愛する本や映画に音楽、「干支」に怯える日々、恐るべき料理、封印された「小説」のアイディア―20世紀「最後」の「新人作家」が歩んできた10年。


伊坂幸太郎さんの初エッセイ集。
エッセイが苦手という作家さんのエッセイ程、微妙なものはありません。
本気でつまらないのです。
エッセイが苦手な私としては、読むのはとても辛い。
 
ということで、あの伊坂さんでもエッセイが苦手ということで、全く期待していませんでした。
 
が、思ったより読みやすかったです。
ただ、元々発表していたエッセイの下に注意書きというか、後日付け足した補足がつらつらと書いてあるのですが、どっちを先に読んでいいやら・・・読みにくいのが難点か(笑)
 
伊坂さんが作品を生みだしたきっかけになった出来事や、音楽や本。
特に音楽はアナログフィッシュなど熱いセレクトに脱帽。本についても、津原泰水さんや島田荘司さん、本多孝好さんなどの名前があったりと嬉しくなりました。
 
何度も出てくる作家さんのお気に入りの作品は、こちらも一度は読んでみたいと思わせるくらいに興味が湧いてきます。
 
ユーザーレビューも軒並み高評価。
最近の伊坂作品はちょっと・・・と思っていた伊坂ファンの皆さん、ぜひこの本で改めて伊坂さんの魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
 
個人的にはやはりエッセイは苦手なので、他のユーザーさんほど高評価は出せないのですがね。