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サウダージ

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ストリートギャングのアキは裏金専門強奪のプロ、柿沢のグループにスカウトされる。一方、七年前にグループを追放された耕一は、南米からの出稼ぎ売春婦DDのために殺人を犯し、国外逃亡の資金を稼ぐためアキたちに接触する。実は耕一には、誰にも言えない過去があった……。




垣根涼介さんの本です。

昨日、1/3くらい読んでいたので今日は布団の中で読んだり病院の待ち時間で読んだりして、何とか読破しました。

垣根さんの本、数冊読んできましたが今までどれも面白かったので、最初はこの展開に馴染めなくてなかなか読み進められなくて。

基本的に、垣根さんの描く登場人物って頭がいい人が多くないですか?
本作も、裏金専門強奪のプロの2人と、そのグループにスカウトされた若者と、その彼女。数年前にグループを追放された耕一といい、基本的に頭が良くて切れる人物ばかり。

けれど、耕一の彼女?のDDの馬鹿というか、白痴な感じが・・・読んでいて結構苦痛でしたね。
まあそういう人間という風に書いているから仕方ないんでしょうけど。


とはいえ、デビュー作のハードボイルドな作風が再び発揮されています。
垣根さんの文章は嫌いじゃないので、後半につれてようやく展開に引きこまれてきて、ラストはそんなに悪くなかったです。

これはシリーズとして他にもあるみたいなんで、読んでみたいと思います。