結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。浮かび上がるメンバーの過去と現在、そして未来。亡くすということ。失うということ。胸に迫る鋭利なロマンティシズム。注目の俊英・道尾秀介の、鮮烈なるマスターピース。
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道尾秀介さんの本です。
確か…「このミステリーがすごいい!」で10位に入っていただけの事はあります。
何回騙された事か!!
三回くらい?
一回目の展開で、そうだったんだ…!と驚いたのもつかの間、すぐに二回目、三回目のどんでん返しがあり…ラストで更に驚きました。
はぁぁー、道尾さん、あなたは本当に凄い!
ちりばめられた附箋、謎を呼ぶ状況、人間関係…
犯人が元々分かっている物語なんだなあ、珍しい。
くらいに思って読んでいたので、何重にも積み重ねられた展開に、ただただびっくりしました。
うーん、凄い!
それに、とても読みやすかったです。
道尾さんの文章、とても好きだと再確認しましたが、大傑作ですね!
また、ぜひ再読したいです。
あ、「豆のにしかわ」って・・・!(笑)
全体的に漂う終わりの予感。
意味深な主人公の過去。
現在の人間関係。
様々なものが絡み合って、複雑に交じり合って・・そして衝撃のラストで驚かされます。
悲しい話で終わらないで、最後は希望が溢れているところにまた好感を覚えました。