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プリンセス・トヨトミ

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5月末日の木曜日午後4時、大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける「鍵」となったのは、女子になりたい中学生・大輔と彼を守ってきた幼馴染の茶子。そして、東京から来た会計検査院の3人の調査官だった…。




万城目学さんの最新刊です。
新刊が出るという事をチェックしていなかったので焦りましたが、無事にサイン本をゲットしました。

今回は、相当分厚い一冊で、読み応えも十分。
色々あったここ数日だったというのもあるのですが、読み終えるのに大分時間がかかってしまいました。


あまり目立たない書き方ですが、万城目作品には何気に登場人物のリンクがあって、今回も大阪女学院の南場先生が出てきたときは、「鹿男やー!」と思わずニヤリとしてしまいました。

鴨川ホルモーでは、京都。
鹿男あをによしでは、奈良。
そして今回のプリンセス・トヨトミでは大阪が舞台となっております。

うーん、でも、
多分読んでいる時の自分の精神状態のせいだと思うのですが、集中して読めなかったんですよね。
いつもより読むのが時間かかったのもありますし。

もう一度読み直したときに、ちゃんとした感想を言えるかと思いますが。。。


今回は、万城目さんの長編作品では珍しく三人称だったので最初その形式になれるまでに時間がかかったのもありますし、設定が壮大だけに、すっと話に入っていけなかったことも原因かもしれません。

ラストにかけて、時折「ニヤリ」とさせられたり、その頃にはようやく話に入っていけていたので楽しめてきたんですけど、うーん。
ちょっと難しかったかな。

だけど、やっぱり万城目氏の描く登場人物は魅力的ですね!

会計検査院の個性的な三人。
女子になりたい男子、そんな男子を守ってきた女子。

セーラー服を着た坊主頭の男子中学生・大輔が特に良い味出してましたね。
ラストにかけて、皮肉にもかなり男らしい様を見せ付けてくれましたが、彼は女になるという道を突き進んでいけるのでしょうか?(笑)


でも、一番好感がもてたのは、会計検査院鬼の松平でしょうか。
眉間に皺を寄せるのが癖である男は、万城目作品には珍しく(?)まともな人物です。
でも、アイスを一日に何個も食べる人というちょっと変わった人柄(笑?)がチャーミングであったりします。
こんなに食べてもお腹を壊さないのが凄いですよ。


万城目さん、やっぱり大好きですね。
今後の作品も期待しています!

ホルモー、鹿男が映像化しているので、この作品もなんらかの形で映像化したりするんでしょうか?
だとしたら、楽しみですね。

個人的に、旭・ゲーンズブールの外人女性の演技のシーンで笑えました(笑)
日本人に見えない外国人顔の超美人、でも関西弁も話すっていうギャップが素敵です。