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何様

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生きるとは、何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ。直木賞受賞作『何者』に潜む謎がいま明かされる―。光太郎の初恋の相手とは誰なのか。理香と隆良の出会いは。社会人になったサワ先輩。烏丸ギンジの現在。瑞月の父親に起こった出来事。拓人とともにネット通販会社の面接を受けた学生のその後。就活の先にある人生の発見と考察を描く6編!

 

朝井リョウさんの本です。

 

単行本で読んでいたので、文庫化したら買おうと決めていました。

先日、先に「何者」を読んでいたので内容を覚えている状態で読めたのは更に楽しめてよかったです。

 

「水曜日の南階段はきれい」の光太郎の爽やかな高校時代の話から、「それでは二人組を作ってください」の理香と宮本の話では何ともざわざわする感覚に。

「逆算」のサワ先輩には二度目に読んでみても萌えるし、ギンジの親戚の話、瑞月の父のあの話や、拓人と面接が一緒だった人物の話など、何者の世界をさらに深く知ることができて相変わらず面白いです。

 

解説はオードリーの若林さんが担当。こちらも含めて大満足の一冊でした。

(4.5点)