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怒涛の1ヶ月半

ようやく終わりました。。

 

9月末に内定が決まり、月末に上司に退職の申し入れ→あっさりと受け入れられるも、後任をなかなか決めてもらえない状況が続いていました。

 

これまで何度も転職をしてきましたが、後任を決めてもらえないのは初めてでした(前代未聞)。。。

 

「とりあえず引き継ぎ書の作成は進めておいて」と言われたまま、時間だけが過ぎていき、10月最終週。

ようやっと一旦中継ぎとして既存社員の方に引継ぎ、後任は派遣を採用し、その方に引継ぐという方針が決まり、採用面接が10月末に行われるということに。。

 

一体この一か月何してんねんと突っ込みどころ満載なのですが、後任者が分からないので初めて対応する人でもできるレベルの超~細かい引き継ぎ書の作成を勧めながら、ようやく10月末から少しずつ引継ぎを開始、11月に後任者の方も入り、2週間の詰め込みで引継ぎを行いながら、同時進行で引き継ぎ書をひたすら作成していました。

 

実際の引継ぎを行うとなると、引き継ぎ書の作成に時間を割くことができないため、早出し、残業もし、休日返上での作成をするしかなく、しかも普通に仕事もあるので1ヶ月超かかってようやく完成したのが数日前・・・

 

最終出社日が決まっていたため、丁寧に教える時間はなく、訳の分からない状態のまま教わる後任の方も本当に大変だったと思います。

 

唯一の救いは教えている方々が非常にまじめに、前向きにやる気のある態度で臨んでくれたことでしょうか。

 

この後任が決まるまでの間、元々同じ部署だった人たちは、1人は唐突に仕事を投げ出してフェードアウトした挙句、もう今の仕事には戻りたくないとかほざいている人と、入社時からずっと関わってきた人なのに「自分は自分の仕事だけする」という全く協力をする気がない人しかいなかったので、とにかくひどくがっかりしていました。

10月末に本格的な引継ぎが始まる前までのあの時間を、せめて同じ部署の人に少しでも引き継げていたらこんなに大変な目には遭わなかったでしょう・・・

 

協力が望めない環境なので、できる限り私がいなくなっても対応ができる状態にデータや引き継ぎ書を整え、先日ようやくこの怒涛の日々が終わりました。

 

最終日は駆け足で引継ぎを終わらせる形になってしまい、後任者の方は非常に不安かと思います。

でも、あれだけ頑張って覚えてくれようとした方たちであればきっと大丈夫さ・・・

 

今回は7年以上にわたり同じ部署に携わってきたこともあり、社内外の方からそれなりに惜しまれて退職するという初めての経験でした。

地道にコツコツと努力してきたことで相手から信頼をいただけるようになり、退職を残念だと言ってもらえるなんて光栄なことですね。

努力は見ていてくれる人がいるんだと・・・

 

営業事務の仕事自体には全く不安もなく、好きな仕事だったので(それ以外の仕事と環境が嫌だった)、それなりに積んできた経験もきっと今後の役に立つと信じ、前向きにいきたいと思います。

 

ということで、あとは11月末の退職まで有給消化期間(結局一週間くらい消化しきれなかった・・・)。

まずはゆっくり休んでこれまでの疲れを取りつつ、来月から新しい会社で働く事になります。不安一杯ですが、ただただ努力するのみです。

 

お疲れ様でした。

あっさりと

内定承諾の連絡をし、思い切って上司(代理)に退職を申し入れをしたところ、あっさりと受け入れられました。

 

毎度そうだけど、辞めるって言って引き留められた記憶がない・・・

 

まあ辞めることを微塵もにおわせず真面目に尽くしてきて、性格的にも決意を固めた上で言ってきたんだなと伝わったということにしておきましょう。。。

 

昨日、人事部や社長など上にも話を伝えたとの連絡があり、皆さん一様に「残念な思いではありますが」と言っていたらしいもののあっさりと納得。

(ちなみに前職では、「以前から退職を考えていた」と伝えた瞬間、「なんで俺の時に言うんだよ!」と逆切れされた経験があります。完全に自分の評価に影響するって思ったのでしょうね。今の会社では上司が不在という謎の状況)

 

まあそれはいいんだけど、結局退職日いつになるんだって話で、いつもどうやって対応していたんだっけと不安に。

 

前の会社の時もそうだったけど、人事部が信頼のおけない存在の場合、こういう手続きで大変不安になるものですね。

(前の会社の退職予定日3日前→人事部から何の音沙汰もなく不安になり確認→手続きをしていなかったことが発覚→何とか退職するも、退職後に以前出しているはずの退職届を出し直せと2回書かされたり、必要な書類が届かなかったり手続きがされていなかったりとひどい目に遭ったという・・・)

 

今回の退職理由の一つに人事部門の対応への不満が結構大きく占めていることもあり、無事に終わるまで心配です。

ちょっとこっちから確認を入れないとダメそうですね。。

 

会社なんてものは変わりはいくらでもいるし、いなくなった後も何とか回っていくものだけど、チームの人に退職の旨を伝え概ね賛成してもらえたものの、「いきなりこっちで対応してって言われても無理だし。こっちは決められた範囲内で仕事をしていくだけ」みたいなことをさらっと言われ、引き継がれても無理だからと牽制されるという・・・

 

会社的にも後任者を立ててくれないパターンがここ最近の退職者が出た後を見てきた身として知っているので、あまりにも不明瞭な状態が不安しかありません。。

とりあえず引き継ぎ書は詳細に作るけど、見てくれなそうな気配だし。

 

でも私がやっていた仕事は会社の経営層に上げる数字にも繋がっているはずだから、誰かがやらないと成り立たないよな。どうするんだろ・・・と辞める人がなんでこんな考えないとダメなんだという状態になっております。

 

時々、この真面目さが本当に嫌になります。

 

後の事なんてどうでもいいって投げ出してしまえる性格だったら楽なのになあ。

まあそんな奴になったら私じゃないんですがね。

爆弾投下1日前

先日、上司が突然会社に来なくなりました。。

 

体調不良で1ヶ月ほど休みたいとのこと。

同じ部署の私たちもだが、人事部門も他部署で関わりのある人にも寝耳に水だったらしい。

 

そんな状況下で、私は明日爆弾を投下しにいきます。

 

というのも、ついに内定をいただいたからです。

 

思えば4月半ばから再び転職活動を再開したけど、今の会社で転職しようと思ったのはこの上司が初めて私の上司になった時でした。

 

人としてはいい人だけど、仕事をしない・・・・仕事のやり方が根本的に合わない人でした。

口では上手いことを言って、仕事もできる(風)のに、実際は動かないし、上手い事言って人に仕事を振るのが得意な人でした。。。

 

その時から会社の業績も怪しくなってきていたものの、まだ好きな営業事務の仕事がそれなりにあったし、上司も一度異動になって離れたからしばらくまた頑張ろうと思い直したんですよね(3ヶ月の転職活動で心が折れたともいう)。

 

それから3年・・・状況は悪化するばかりでした。

またこの上司が戻ってきて私の上につき、業務改善しよう!と急に問題点を出してくれ、スケジュールを立てて少しずつ問題を解決していこうと言いつつ、それらを全て私に振ってきた挙句、結局さあ始めようという段になったら、全然他部署に掛け合う気がないっていうね。。。

自分に影響があるものは結局私から他部署に掛け合って効率化を図った訳ですが、期待させて落とすのが本当に天才かっていうくらい上手い人でした。。。

それで何度心が折れそうになったことか。

 

それでも仕事内容だけは自分にも合っていてやりがいも感じていたし、面白いと思えたから続けてこられたのです。

でも物理的に業務量が激減し、今の仕事だけでは手が空いてしまう・・・上司や他部署に掛け合えば、営業事務とは逸脱した仕事がどんどん振られ・・・私、営業事務の仕事がしたかったんだなと気づかされました。

 

そうこうしているうちに業績も怪しくなってきて、いい話はなく、人間関係もぎすぎす。

いつ仕事がなくなったから終了、と言われてもおかしくないし(他部署では仕事がなくなった人や休職者が復帰できないで切られたりしている状況)、管理職経験のないペーペーが、40歳以上になってそんなことを言われても再就職は相当な困難だろう・・・と思ったら、今なんじゃない?と思うようになりました。

 

プライベートでも不妊治療の成果が出ず、もしかして子供のいない人生を送ることになった時に、ずっとこの会社でいいのか?この先も、これからも・・・と思うようになり、ゆるゆると始めた転職活動でした。

 

今回の転職活動で今までと違うことは、

「興味がある求人に絞って応募する」ことでした。

 

そんなの当たり前じゃない?と思われるかもしれないけど、エージェントに登録するとちょっとでも引っ掛かると思ったものはどんどん応募してください、と言われるので、なんでこの会社に応募したんだっけ?と面接が決まってから思うようなことがざらにあって、しかもほとんど興味が持てない会社だから志望動機を絞りだすことや面接での受け答えが本当に酷いことになるんですよね(面接苦手なのも相まって)。。。

 

今回ここが良かったと思うところに絞ることによって、自ずと志望動機が導き出されるし、熱意が伝わることが多かった気がします。

 

最初はリクナビNEXTのみで活動を開始し、2社目の面接で2次まで行ったり、2次面接は2回いきましたね(いつも1次で落ちている)。

けれどもそこからが難航。2次が通らない・・・

良いと思う求人自体に巡り合えない・・・そう思い先月から停止していたリクルートエージェントを再開。

こっちは更に書類選考率が低く難航しましたが、何社か1次面接→あっさり落ちるの繰り返しでした。

 

今回は自分で探した求人で内定をいただいたのですが、1次面接のみで(しかもリモートだし)、2次があったら落ちていたのではなかろうか・・・

 

正社員で少人数、業績順調、年休120日以上、土日祝休み、在宅勤務あり、年収は下がっても月収は同じくらい、営業事務、家から通いやすい、仕事内容はこれまでの経験を活かせるもの・・・希望条件は色々あって、ぴったりはまるところなんてなかなかなく、ここは妥協するしかないかな、と思う会社ばかりでした。

でも・・・まさかほぼ希望通りの会社に出会えるとは・・・!

これは面接時で感じた直感や面接官とのフィーリングが合った気がすることを信じようと思いました。

 

諸条件や疑問点もちゃんと確認し応えていただけ、納得して内定承諾の連絡をしました。

 

明日、今の会社へ退職の申し入れをする予定です。

上司がなんていうタイミングでいなくなったんだって感じなので、直属の上司もいない中で更に私もいなくなって組織崩壊の危機になるんだろうな・・・裏切りものとか思われるんだろうな・・・でももうめっちゃ頑張ってきたけど、報われなかったんです。ごめんだけどもういいですよね・・・

 

爆弾投下後の事を考えると気が滅入り考え込んでしまって眠れない2日間が続いています。

退職まで針のむしろ状態になる可能性大ですが、妊活以外の転職とか色々な活動は大抵努力すればなんとでもなるんですよね。。頑張りや努力、諦めない心はマジで大事だなと感じたこの頃です。

 

頑張ります。

六番目の小夜子

再放送見ました?!

 

当時めっちゃ好きで、リアルタイムでも見ていて、その後の再放送も見ていたはずなのに、内容を忘れている(文化祭の一言ずつ話していくシーンでやっと思い出した感じ)。

そりゃそうですね。20年以上経っている訳ですから。

というか、2000年放送か!私も歳を取るはずだ・・・。

 

栗山千明の子役時代からの美少女ぶりはリアルタイムで知っている世代なのですが、恩田陸さんの原作も好きなので、ミステリアスな美少女・津村沙世子役があまりにはまっていて感動したのを思い出します。(栗山千明山田孝之は完全同世代ですね)

そして当時の鈴木杏山田孝之の可愛さよ。

鈴木杏のこの頃の可愛さは群を抜いていますね・・。結構色々ドラマも出ていたし。懐かしい。。

 

松本まりかは声がキンキンする子がいたなあという印象だけはずっとあったのですが、別の人とずっと勘違いしていました。出ていたんですねえ。勝地涼と山崎育三郎も出ていたとは知らなんだ・・・

 

今日までで文化祭その1(8話?)まで見ましたが、今は亡き古尾谷さんが出ていたりと懐かしさもあるし、改めて今見ても面白いなあ。

 

NHKに対しては「青天を衝け」のオリパラ中の休止、年内終了にかなり憤っていたのですが、、こういう再放送は嬉しいですね。

 

内定

・・・夫が。

 

-転職活動-

私もですが、実は夫も同時期くらいから転職活動をしていて、頻繁に面接(

2次までいっていた)を受けてはだめでを繰り返していたのですが、本当に入社してみたいと思う会社に出会えたようで本気を出して臨んだところ、先日内定をもらうことができたようです。

 

ただ、今の職場から思いの外強い引き留めにあっているようで毎日ストレスをためながら帰ってきています。大丈夫かしら・・・。

 

そんな順調な夫と比べ、6月は全然面接にも引っ掛からずの私。

それでいて仕事では毎日ストレスがたまる嫌な出来事が起こりまくるので、いよいよモチベーションを保てなくなってきていました。

 

そんな中、先日1社、久々の面接に行ってきました。

面接の自主練の成果があって、一瞬頭が真っ白になったものの形勢を立て直し、何とか乗り切りました。

でも過度な期待はできないので、常に気になる求人はチェックして応募していくしかないですね。

 

リクナビネクストとエン転職のみで活動しているんですが、求人も同じものが繰り返し掲載されていたり、なかなかめぼしいものがなくてもどかしいです。

(今回ちょっとでもいいと思っただけでは応募していないのもあって、本当にこれという求人が見つからないのが悩みどころ)

 

そういえば面接の時に、手書きの履歴書に驚かれたんですけど、今って皆PCで作成したものを出しているんですか?!

手書きの方が熱意が伝わる、とか手書きが正しいっていうのはもはや都市伝説でしょうか?!

字も下手だし手間なので、今後はPCで入力して出そうと決めましたよ。

転職活動の常識が昔から時が止まったままでしたわ・・・

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-ワクチン-

 

居住区からなかなか接種券が届かなかったので、遅くなるかなと思い職域接種に希望し、1回目のワクチンを打ってきました。

 

痛みは不妊治療時の注射に比べたら屁でもないレベルの一瞬の痛さで、アナフィラキシーショックもなく、30分もかからず終わったのですが。。。

 

1日目にして腕の重だるさというか痛みが出ていて、2日目の今日は更に痛くなっています。

患部は若干腫れているレベルですが不妊治療の注射時に比べたらこっちも屁でもないレベルなんですが、なんというか、左腕の全体的な重さというか・・・

腕を上げるのが痛い。

我慢できないレベルではないんだけど、筋肉痛の重い時みたいな?

服を着脱するのも一苦労で、左側に寝返りを打つのも痛くてなんだかな状態です。

(追記)夜になるにつれ頭痛と倦怠感が増しているのと熱っぽいなあと思ったら37.2℃まで熱が上がっていました。

頭痛薬で頭痛は治ったものの、熱っぽさが消えないので早めに寝たら3日目の朝には平熱に。副反応ですぎだろこのワクチン…(まあ50%の確率で出ますと書いてはあったが)

2回目が不安です。

 

自分はもし無症状で感染した時に人に移すリスクを考えると打っておくべきと思って打ったのですが(重症化のリスクが減るとかあんまり考えていなかった)、妊活をしている友人は今は様子見で打たないと言っていて、噂らしい不妊になるというのを信じている人もいるんだなあと思ったりしました。

私は既に不妊だから関係ないけどな!とか思いながら、打ってやりましたわ。

 

実母、義母共に2回目の接種まで無事完了、兄も1回目を打つと言っていたので、抗体ができる頃になったら実家にも帰りやすくなるのかなあ。

 

今のところ夫はあまり接種を急ぐ様子はないのですが、義母が心配しているから打ちなと急かしているところであります。

 

2回目は夏休み真っ只中になる予定。2回目の方がなんか症状が出てきそうでちょっと怖いですね。

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-ほくろ―

 

何故か急に、顔に大きく膨らんだほくろが2つあるのが気になり始め、思い切って除去してみることにしました。

 

今日行ってきたんですけど、こんな簡単にできるんだったら結婚式前にやればよかった!と思ってしまいましたよ。

 

ほくろ1つ1つに麻酔を打つのでその数秒間はかなり痛いですが、施術中もその後も全然痛みがないんですねえ。

 

クチコミで調べた近所のクリニックは塩対応だったので辞めて、別のところを選んだのですが、予約時からも丁寧迅速な対応で好感を持て、実際に行ってみたところ、受付や看護師さん?と医者の対応も良かったのでシミも取りたいなあと思ったり。

 

大きくて膨らんでいるほくろなので、掘るように取り除くんですが、あまりに深い場合は2回に分けて施術したほうが傷跡が残りにくいんだそうな。

半年以内なら再施術ができるそうなので、良心的。

 

初診料と軟膏・テープ代を含めて2万円しなかったので、ありがたいです。

色々調べたけど、ほくろの大きさが小さければ複数個を一気に施術できる安いプランのあるところは多かったけど、大きいものは価格が高かったりして迷っていたんですよね。

 

でも受けたところは同日2個目から割引が適用されるので、2個でも大きさに関わらず対応してもらえて助かりました。

カウンセリング→当日施術でトータル40分くらいだったでしょうか。

 

身体にも大きいほくろがいくつかあり前から気になっているので、綺麗になったらまたやってみようかなと思いました。シミも思い切ってやりたいです。

2021年7月9日(金)Lucky Kilimanjaro ONEMAN TOUR "DAILY BOP"@ZEPP羽田

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7/9(金)ラッキーキリマンジャロのツアーに参加してきました。

 

前回は4月の野音。今回は規模は少し大きめながらライブハウスということで、この時期にどうかしらと思ってはいたものの、チケットが取れたので行くことに。

 

平日金曜ということもあり、仕事を休んで参加。

しかしほぼ羽田空港(近くに飛行機が止まっているのが見える)の方なので、遠いよ羽田。。

 

新しくできたZEPP羽田。初めてでしたが、皆ほとんど初めての人ばかりのようで、駅から皆きょろきょろしながらどこだどこだと歩いている感じでしたね(笑)

生憎の雨でしたが、綺麗だし何より駅近が便利でした。

 

コロナ禍での開催ということで、ZEPPなのにスタンディングではない指定席制。

収容人数も抑えての開催でした。

ドリンク代の支払いも電子マネー対応、ドリンク交換もペットボトルが置いてあるのを取っていく非接触のシステム。入場時に消毒、声を出さない、規制退場などなど配慮されたライブでした。

 

席は一つずつ開けるのかなと思ったけどそこは違っていて、普通に全席埋まっている感じでした。

 

ブロック的には1区画目の一番後ろの端っこだったので、壁側に寄ってみることができたのは良かったです。

ラッキリの曲は踊れるものが多いから、皆左右に揺れることもあって、どんどん隣の人との距離感が近付いている気がしたので、回避できるという点でもありがたかったです。

 

19時10分過ぎくらいに開演。

ひたすら踊れる曲を演奏してくれるので皆ノリノリでしたね。

声を出さずとも手拍子やリズムを取って十分楽しめるラッキリです。

 

なんかライブハウス特有の空気の薄い感じというか熱気というか、あの感覚と、耳がおかしくなるくらいのスピーカーの大音量とか、ズンとくるドラムとか、あーこの感覚・・・何年ぶりかしら、という感じで感慨深かったです。

割と前の方だったので十分よく見える場所だったのも良かったし、何よりメンバーがめっちゃ楽しそうに演奏している姿がこっちまで楽しくなりますね。

 

MCでコロナ禍で十分な環境で演じられないことに悔しさがあって、ツアーの中止を余儀なくされたり、待っている人に十分なものを提供できないもどかしさを語っていて、ミュージシャン側のコロナ禍の影響というのに考えさせられました。

 

サカナの一郎さんもラジオで、これまでと同じお金を出してライブに来てもらっても、100%のこれまでと同じ環境でライブを見せることができない状況に悔しさや申し訳なさや憤りを語っていたけど、ファンとしてはどんな形でも音楽を届けてもらえるだけでこんなにありがたいことはないなと思いますよ。

 

ロッキンの中止も悲しいですが、大規模になるとなかなか人の行動の制限は難しいもので悩ましいですよね。

でも、こういう小さめの箱のライブだったら、少しずつでいいから始めて行ってもいいんじゃないかなあと、生音の良さを改めて感じた昨日、思ったのでした。

 

今回は新曲「踊りの合図」と「SAUNA SONG」も聴けて嬉しかったです。

新曲はボサノヴァ風の夏らしい一曲。

ラッキリは夏が似合うね!

野外フェスで見たいなあー(グリーンルームフェスティバルが気になる)。

 

(セットリストは覚えていないので、演奏した曲)

 

Superfine Morning Routing

太陽

風になる

Drawing!

FRESH

初恋

とろける

ペペロンチーノ

ON

春はもうすぐそこ

アドベンチャー

Do Do Do

雨が降るなら踊ればいいじゃない

Super Star

Burning Friday Night

エモめの夏

KIDS

夜とシンセサイザー

ひとりの夜を抜け

350ml Galaxy

HOUSE

踊りの合図(新曲)

SAUNA SONG

MOONLIGHT

おやすみね(本編の最後はこの曲でした)

光はわたしのなか

君が踊りだすのを待ってる

 

※抜けているのと勘違いしているのもあるかもです。順不同。

2021年7月~12月 読書リスト(下半期)※随時更新

下半期編(33冊) ※随時更新していきます。

 

最近、話題の「ミステリと言う勿れ」を読み、かなり面白かった!

スマホで試し読みしたら続きが気になるので、既刊全巻大人買いしてしまった人。

ドラマはキャスティングにもやっとしたものを感じるものの、ちょっと気になるので見てみようと思っている。9巻が楽しみですな。

 

■クジラアタマの王様/伊坂幸太郎

新型インフルエンザやワクチンやパンデミックなど、コロナを連想させる話なので、コロナが発生した後に書かれた本なのかなと思い発行年を見てびっくり!

コロナ前の作品だった。

伊坂さん、コロナを予見していたのでは?!

 

夢の中で戦う人たち。こちらの世界でピンチになると夢の中の戦いの結果により、良い方か悪い方かに転がる。

 

お菓子メーカーのサラリーマン、芸能人、政治家と全くの接点がないと思われた3人が、昔ホテルでの火災に巻き込まれた共通点が―

 

小説の合間にセリフのない漫画があり、この漫画は何だろうと最初は小説との共通点が分からなかったのだけど、読み進めていくうちに夢の中(向う側)の世界が描かれていると知る。

今までにない試みも面白い。

 

そして伊坂さんの描く女性のパワフルさは相変わらず好ましい。

なかなか面白かった。

(4点)

 

■アンと愛情 和菓子のアン/坂木司

続編が出たと知り、図書館の予約をじりじりと待つ日々でした。

やっぱりこのシリーズ大好きだなあ。

シリーズ既刊本を読んだのが結構前なので、細かい設定をかなり忘れていたのが惜しいのですが(できればシリーズを読み直してから読むともっと楽しめたかと!)、単体で読んでも十分に面白かったです。

 

アンという主人公(まだ成人式やるようなお若いお年頃)は、ぽっちゃり気味で食べることが大好きな普通の女の子。

そんな女の子がデパートの和菓子屋さんでアルバイトをするようになり、職場の同僚や上司やお客様とのかかわりから、和菓子について学ぼうと意欲を持ったり、お客様からの要望に真摯に応えようと奮闘する姿がとにかく元気をもらえるんですよね。

同い年で仕事ができる子が応援に来た時の話とか、その人と自分を比べてしまう感じだとか、あるある!と思うシーンが凄く多くて共感できるところとか。

(ネタバレあり)

店長の異動により、今後どういう店長がくるのか、職場の雰囲気は変わってしまうのか?等々今後の不安はあるものの、恋愛方面においては鈍いアンちゃんの恋模様(?)も続きが気になるところ。

 

そして何より和菓子の美味しそうなこと!読み終わったらきっと和菓子を買いにお店に走っているでしょう(笑)

(5点)

 

■麦の海に沈む果実/恩田陸(再読)

最新刊を読む前に再読。読んだのいつぶりだ?!っていうくらい久々ですが、面白かった記憶だけはずっとあるやつです(笑)

何故かうちの近くの図書館に「黒と茶の幻想」が置いていないため、飛ばして理瀬シリーズへ。

外界から閉ざされたミステリアスな学園に2月のおわりにやってきた理瀬。

不穏な噂、事故死、疑心暗鬼になる日々・・・と不穏さのオンパレードでわくわくしてしまいます。

(ネタバレあり)

記憶をなくしていた理瀬が記憶を取り戻し本来の自分を取り戻すラスト。美人なのにおどおどと自信がない性格と思わせて実は・・・次のシリーズが楽しみです。

(4.5点)

 

■黄昏の百合の骨/恩田陸(再読)

こちらも再読のはずなのだけど、全然記憶がないのは何故・・・。

 

前作より数年後、高校生になった理瀬が日本に帰ってきた。

祖母の不審な死、癖のある伯母たち、久しぶりに再会する従兄弟たちと皆何かあるわね?!と思う不穏さは健在。

まさか関係ないと思っていたこの子まで・・・という展開からの、ラストでまたびっくりさせられるのがいいです。

 

本作だと理瀬が思ったより簡単に人を信じすぎて窮地に陥ったりしまくるので、設定ほど有能で頭が切れる感じがあまりかんじられないのだけど、まだ人の心が残っている未熟さってことなんでしょうかね。

 

ヨハンは名前だけ出てきただけですが、最新刊ではヨハンが出てくるのかしら。

(4点)

 

■逆ソクラテス/伊坂幸太郎

転校生が出てくる話が3編続くので、そういうテーマなのかなと思ったのですが、違うみたいでした。

磯憲という先生が共通項になっているのと、小学生の男の子が主人公というのが特徴でしょうか。

小学生の時って、よくも悪くも親の影響や先生の影響を受けやすいですよね。

特に学校という小さいネットワークの中で、先生の言う事って正しいって思ってしまうところとか。

 

小学校の時はひいきをする先生しかいなくて全然楽しくなかったので、こういう先生がいるってうらやましいです。

何気ない言動で児童を貶め、それだけではなくクラスメイトにもそのイメージ(下に見ていいんだみたいな)を植え付ける先生が出てくるけど、その先生が同じ過ちを犯さないように、色々な作戦を実行していく小学生たちの姿が愉快で微笑ましかったです。

 

そして伊坂さんの描く女性最強説。ラストの話のお母さん、素敵でした。

(4.5点)

 

■テーマ別だから理解が深まる日本史(だからわかるシリーズ)

日本史で興味があるのは、幕末から現代まで。

ということで、幕末から平成までを先に読みました。

重要な点を絞ってぎゅっと凝縮して説明があるので、興味がある分野だと少し物足りなさもあったものの、見開きカラーの写真や資料があり、簡潔に説明されているため、興味のない古代~江戸時代までも結構面白く読めたのが驚き。墾田永年私財法とか中大兄皇子とか久々に見たわー。

教科書もこれくらいシンプルであったらもう少し勉強も楽しかったかなあ。

世界史版もあるようでちょっと読んでみたいかも。

(4点)

 

■オムニバス 警部補 姫川玲子/誉田哲也

かなり久々の誉田さん。姫川玲子シリーズが出ていると知り、ようやく読めました。

このシリーズは長編のぐろいくらいむごたらしい事件を追う展開の方が読み応えがあるのだけど、こういう短編も面白いですね。

現在の姫川班のメンバーや周辺人物から見た玲子は、階級や性別の違いなど、人によってそれぞれ印象が違っていて面白いです。

猟奇的な事件ではないけれど殺人事件の容疑者の取り調べなど、日常的に事件は起こっていて、その中でも直感的に怪しいと思ったら突っ走って、結果犯人逮捕に繋げてしまう玲子が超人的です。

その超人的な面を色々な見方で見る人がいて、よりリアルに人物像に迫っている感じて興味深かったです。

ずっと犬猿の仲(玲子が一方的にか)だった日下と良い意味で距離を保ちながら良好な関係を築いている様子や、微妙な関係だった菊田とも仕事の仲間としてうまくやっている様子。

日野さんとも少し打ち解けたかなというところで姫川班から異動になってしまうとはちょっと寂しいな、と思っていたら・・・なんとあの魚住さんの名前が!

たまに名前だけ登場することがあったけど、まさかここで姫川シリーズと繋がる?!んですかね。今後が楽しみになるラストでした。

(4点)

 

■あきない世傳 金と銀(十)合流編/高田郁

毎回続きが気になりすぎるのだけど、図書館で予約待ちが長くて読んだすぐあとに新刊が出るというペースになっている(笑)

結に翻弄された五鈴屋の面々。今回も誰かが裏切ったり妨害があるのでは?と勘繰りながら読むも、安心して読める一冊でした。

新たな商いの道筋を見つけ、お披露目の機会までに長い時をかけじっくりと商品を作り出していく。

現代においたらやり手の女社長と優秀な社員を抱える会社というところか。

とにかく主従の関係が良好で、部下をきちんと見ている社長とその気持ちに応える部下といった感じがうらやましい。

ついに菊栄とお梅どんが江戸にやってきて、こちらもやり手の菊栄の手腕と心遣いに感動、そしてなんと頼もしいこと!

これまでの苦労をずっと読んできた読者は今回本当に嬉しくてたまらないと思います(もちろん私も!)

そして、お梅どんと梅松さんのもどかしいほどの恋がようやく・・・!

ああ面白かった!と思うくらい続きが気になって、ページをめくる手がもどかしかったです。

新刊ももう出ますね。気になるわー!

(5点)

 

■透明な夜の香り/千早茜

偶然とある求人を見かけたことから働くことになった一香は、調香師の朔という匂いでその人の背景や生活をすぐに察してしまう不思議な男性の下で家政婦として働くことに。探偵の新城の紹介でやってくる依頼者は、様々な事情を抱えて香りをオーダーする。

身内に何か暗い過去を抱えている一香と幼少時のネグレストを受けた朔の少し歪な愛情を、単純に男女の関係にさせず、お互いに触れる事がないのに漂う色気は千早さんならでは。

(4点)

 

■夜明けのすべて/瀬尾まいこ

生理前のあのいいようのないイライラ・・・私も一時期仕事の時に怒り爆発させて超迷惑をかけていた苦い記憶があるので、分かる、分かるよ・・・!と思いながら読みました。

今は前よりは少しマシになったかな?夫にはあたってしまうけど(ごめんよ)。

 

PMSの女子と、パニック障害の男子。

同じ職場のお互いがどっちかというと苦手なタイプと認識していた二人が、お互いの抱える病気を知ってから、病気に対して理解しようとしながら、様々な(時折こっけいとも思える)方法で歩み寄っていくという展開です。

瀬尾さんの作品なので終始優しい雰囲気で、悪人が出てきません。

そして二人が働く会社の社風や社長の考え方(水虫の話はくすっと笑ってしまいます)が素敵で、こういう会社で働けたら幸せだろうなあとしみじみ思いました。

 

自分が休んでも回る仕事=大した仕事を任されていないから、じゃなくて、周囲の人が自分の仕事まで対応できるくらい有能だから、という考え方は凄くいいですね・・。

 

パニック障害はうちの母がそうなのですが、検査しても異常がないのに本人は物凄く辛そうっていう、どうしたらいいか分からない状況になるんですよ。場所や時を選ばず。。だからこの本の中でも電車一駅分の時間ですら1時間にも感じられるほどの苦痛という描写が読んでいて苦しかったです。

病気って本人にしか辛さが分からないから難しい。

こういう風に歩みよっていける関係って素敵です。

(4.5点)

 

■明日の僕に風が吹く/乾ルカ

意外と乾さんもコンスタントに本を出されていて、しばらく読んでいないうちに未読のものが増えてきたので図書館で借りてみました。

都会で傷つき部屋に引きこもるようになった少年が、叔父の勧めで離島の学校に入学することに。そこで出会った人や経験を通じて成長していく・・・というよくあるパターンの話。

主人公の引きこもりの原因は人の命に係わることだったということもあるけど、いつまでも悲観的なところは読んでいてもどかしい。

けれども成長物語として最後はちゃんと主人公の成長が分かるので安心して読めました。

(4点)

 

■カレーなる逆襲!ポンコツ部員のスパイス戦記/乾ルカ

これは・・・非常に苦戦しました。

私、漫画とか本でもやたらめったらそんな名前ありえないだろっていう感じのキャラクターが出てくるのがどうも苦手で・・・

乾さん自身、テーマだけ決まったものの話の展開に戸惑ったとあとがきで語っているくらいなので、若干迷走している感があった気がします。

突拍子もない「カレー部」の話ですが、本当に存在するらしいです。

いつもの乾さんを想像して読み始めるとかなり面食らう話かと。自分の好みでなかったです。

(3点)

 

■さんかく/千早茜

千早さんも少し読まないうちに未読本が増えてきたので図書館で借りました。

アラフォー独身女の高村(同い年やないか)と胃袋を掴まれて同居することになった年下の伊東、その彼女で大学院生の華の3人の目線で展開する話。

華がどうも周りにいないタイプ過ぎて華のパートだけ読むのが大変でした。

恋人でもなく家族でもない異性との「同居」。高村が作る丁寧な手作り料理の数々は文章を読んでいるだけでも美味しそうって思ってしまう。

胃袋だけではなく、少しのきっかけやタイミングが合っていればもしかしたらこの二人は上手いこといったのではないか・・・と思うのに、結局そうならないところが千早さんの作品らしい。

伊東が結局華を選んだのがちょっと自分的には理解できないのだけど、人生は意外とこんなものなのかなあと思う結末でした。好み。

(4点)

 

■おとなになるのび太たちへ:人生を変える「ドラえもん」セレクション

辻村さん目当てで予約していてようやく読むことができました。

文章よりもドラえもんの漫画のボリュームが多いので、とっても読みやすい。

「さようなら、ドラえもん」(何度読んでも涙ぐむ話)以外は未読の作品が多く、新鮮でした。

のび太は運動も勉強もできないダメな奴だけど、あやとりが上手で人一倍優しく誰かのために行動することができるんですよねえ。

子供だけではなく大人も楽しめる本でした。

(4点)

 

■犬も食わない/千早茜×尾崎世界観

クリープハイプ尾崎世界観と千早さんの共著。

表紙から嫌な予感(=多分自分には合わない)がしていたのですが、完全にダメでした。。

いや、クリープハイプの曲も聴くしライブも観たことはありますよ。普通に聴きますよ。

文章がべらぼうにへたくそな訳ではないのだけど、やっぱり本業の千早さんと比べた時に(交互に展開される)ちょっと違和感みたいのはありますね。でも酷いというレベルではなかったですが。。

 

千早さんも無理に男、体の関係、ダメ男とダメ女を書こうとしている感じがあって、なんというか生理的に合わない話でした。

致命的なのは、登場人物のこの男女が本当に読んでいて不快感しかなかったこと。

これはなんというか、こういうダメ男と付き合っていた当時の自分のあの訳もなくイライラして吠えてばかりだった不快なあの頃を思い出すからというのもあるんだろうな。

そういった意味で非常にリアルで、まさに「犬も食わない」のでした。

(2.5点)

 

ラスプーチンの庭/中山七里

犬養シリーズが出ているのを知らず、たまたま図書館の棚で中山さんのところを見ていたら発見したもの。うっかり読み損ねていました。

毒島の教育の賜物か、つっかかってばかりだった高千穂が少しずつ犬養に歩み寄って、更にどんどん有能な部下になっていくところがいいですね。

今回は犬養シリーズにしてはあっというどんでん返しがなく意外とあっさりとしていたものの、安定の面白さでした。

でも、子供が病気で死んでしまうという話は小説でもやっぱり辛いですね。。

(4点)

 

■medium 霊媒探偵 城塚翡翠/相沢沙呼

電車の中吊りで話題!ってなっているのを見かけた記憶があり、そういえば相沢さんの本を久しく読んでいなかったなあと思い、いつか読んでみたいと思っていたものでした。

日常ミステリ、特に学園ものでへたれ男子が憧れる美少女が謎を解く、という展開が多いイメージの相沢さん(酉野シリーズはもう出ないのかしら)。

今回はしっかりと人が死ぬミステリ(殺人事件とか)でした。

 

霊媒美女と、ミステリ作家のタッグで事件を解決していく展開が続き、シリーズ化もするのかなあと読んでいると・・・え、もしや・・・と一度びっくり。

そして更にびっくり・・・!という怒涛の展開が続き、全体の謎解きが続きます。

まさかそういう展開に・・・いや、でもこんな天然ドジっ子美女がいる訳ないもんな、確かにと変に納得しながらまさかの結末に驚き楽しめました。

日常ミステリよりこっちのほうが好きだし、相沢さん全然いけますよ!と思いました。

 

続編も出ているようなので気になります。

(4点)

 

■N/道尾秀介

読書メーターの献本プレゼント(サイン入りプルーフ本)に応募したら当選するという奇跡が起こった本作。

プルーフ本って?→発売前の書籍PR使用のため最終稿前の原稿を製本したもので、非売品らしいです。もしかしたら発売本はちょっと内容も変わっているのかも)

献本プレゼントは応募しても当たるわけがないやつと思っていたのですが、まさか私の大好きな道尾作品に当たるとは・・・!トップランナーの観覧もそうだけど、道尾さん運が強いかもしれないです(笑)

 

ということで、発売日前に読める幸せを噛みしめながら読みました。

 

この作品の面白いところは、冒頭に各章の冒頭部分だけ読めるようになっていて、読みたいと思った話から自由に選んで読めるというところ。

また、章ごとに上下反転しているため、本をくるりと逆にして交互に読んでいくという趣向を凝らした面白い試みがなされています。

 

私は、単純に最初のページから最後まで読んでみました。

 

全部全く繋がりのない短編なのかな?と思って読み始めたのですが、先に読んだ話に出てきた人物やモチーフ、話がちらほらと登場してきて、実はさりげなく関連する人や物や生き物たちが出てくるのですね。

あまりにさりげない繋がりなので「あ!」と気づいた時の嬉しさ。

 

また、読む順番によっても物語の捉え方や感じ方が凄く異なってくるだろうなと読み終えて感じました。

個人的には、「笑わない少女の死」→「消えない硝子の星」の流れが秀逸で、ちょっとですね、これは結構ぐっときてしまいました。

 

購入してまで手元に残しておきたいかというと、過去道尾作品と比べると否なんですけど(失礼)、手元にあるので今度読むときは全く違う順番で読んでまた違う感じ方を経験したいと思いました。

 

読書メーターさん、献本をいただき本当にありがとうございました。

(4点)

 

■ひきなみ/千早茜

 

離島にやってきた都会の子供がその島で経験しながら成長していく・・・先日読んだ乾ルカさんの話に似通っている印象で、読み始めはうーむと思いながら読んでいたのですが、そこは千早さん。一筋縄ではいかない展開でぐいぐい読ませます。

 

前半と後半で年齢も環境もガラッと変わる展開になる対比も良いです。

離島で過ごす生活・・・の話は、ドラマも小説も前向きなハッピーエンドの展開になることが普通というイメージだったので、こういった必ずしも幸せな展開ではないけど余韻の残るストーリーは斬新で引き込まれました。

(4点)

 

半沢直樹 アルルカンと道化師/池井戸潤

 

小説版で半沢直樹を知ったものの、小説ではなかなか銀行の世界が難しくてあまり入りこめなかった人。ドラマを見たのも続編からで、あらこんな面白かったっけ?と思いながら楽しみました。

それでも小説は苦手意識があり、発売しているのは知っていたものの手が出なかった本作でした。

 

前半はなかなか入りこめなかったものの、後半の悪者を叩きのめす半沢の図、がスカッとしてやっぱり面白かったです。

(4点)

 

■ザ・ロイヤルファミリー/早見和真

 

図書館でこの本を見かけたときに、まだ読んでいない本だなあと思い手を取ったのですが、競馬の話ということで一度棚に戻した人。

読書メーターで思っていたより面白かったと感想を書かれている人がいて、それならばと思い切って借りてみることにしました。

 

結果、想像していたよりも遥かに面白かったです。

競馬の話ではあるのですが、競馬に係る一家の家族の話でもあり、その一家に関係する人物の視点から、全く未知の競走馬を所有し育てていくという「馬主」の姿が描かれていきます。

 

競馬=ギャンブルでやはり良い印象は持てないのですが(父親のギャンブル狂いで苦労したので・・・)、裏でこんな風なことが起こっているんだ・・と知らなかった世界を知り、ただただ新鮮でした。

そこに「家族」の話も絡み、奥深い内容に。厚めの本でしたが、面白くてページをめくる手が止まりませんでした。

早見さんはやっぱり個人的にはこういう路線の方が好きです。随所随所にぐっとくるところがあるんですよね。

(4.5点)

 

■教室に並んだ背表紙/相沢沙呼

 

相沢さんは男性作家さんなのに、なんでこう思春期の女子の悩みや気持ちがこんなに分かるんだろう・・・と毎回思う学生たちをメインとした話でした。

人間関係や学校生活が上手くいかず、内にこもりがちな少女たち。

そんな少女たちにさりげなく寄り添う司書のしおり先生。

日常ミステリ好きをこんな風に活かせるなんて・・・と感激してしまいます。

 

1編だけ舞台が異なるのはそういうことか、と結末で分かり、ミステリ要素があるのも面白かったです。

(4点)

 

ヒポクラテスの悔恨/中山七里

 

大好きなヒポクラテスシリーズ。

いつものシリーズに比べ、あっさりと解決してしまった印象を受けるものの、安定の面白さ。

渡瀬に上手く使われているようにも思うものの、古手川が動く動く。

事件解決のために奔走する姿はなんかやっぱり好きなのですよねえ。

それにしても遅々として進まない真琴との関係がもどかしい!続編に期待しましょう。

(4点)

 

■名探偵傑作短編集 御手洗潔編/島田荘司

数々の名探偵ものはあるけれど、やっぱり御手洗シリーズが一番好き。

奇人変人が多い名探偵の中で、初期の頃の御手洗の人情味溢れるところは良いですねえ。

その対比として石岡君の普通さがかえって素敵でもあり、共感してしまったりもして、改めて読み返してみて面白いシリーズだなあと思いました。

また時間があるときに読み返したいなあ。

(4点)

 

■鶏小説集/坂木司

 

肉小説集は読んだ気がするのですが、多分鶏は読んでいなかった気がする・・と借りてみました。

本当に思うのが、坂木さんの文章の癖のなさ。読みやすいってすごく単純なことかもしれないけど、大事なことですよね。

鶏肉に係る様々な話が収録されていて、同じ世界の中で登場人物が交差しているのが面白いです。

「トリとチキン」、「羽のある肉」が特に好きです。

(4点)

 

■薔薇のなかの蛇/恩田陸

理瀬シリーズ、なんと17年ぶり!だそうです。

昔恩田さんの本を読み漁っていた時に、特に好きなシリーズですごく面白かった記憶だけが残っていました。

 

今回のシリーズ最新刊の発売を聞き、過去作のおさらいをしておいたのが功を奏し、楽しめました。

話自体は従来の展開に比べると意外とあっさりめですが、20歳になり益々美しくミステリアスな女性に変貌した理瀬の話と、ヨハンの話がどこで繋がっていくのか・・・

挿絵がまたこの世界観にあっていてよいんですよね。

終始漂う不穏な雰囲気がまさに好みでした。

(4点)

 

ストレイドッグス/樋口明雄

終始切なさを感じる話だった。

母と関係のある組の者に可愛がられていたアキラ。米兵たちと活気のある夜の町。

筋者と堅気の人間が普通に共存していた当時の時代。

ジン、ノンタという友人となったアキラだが、とある事件が3人の運命の歯車が残酷な展開に回り始めていく。。

 

将来の夢を語り合った青春時代、かけがえのない友人。そんな3人が悲しい運命に翻弄されていく様がとにかく切なく・・引き込まれる話でした。

(4点)

 

■オルタネート/加藤シゲアキ

話題になっていたので借りてみた本。

アイドルと作家を両立する加藤氏。以前読んだときに、思ったより悪くなかったなという印象があったので、久々に読んだら読みにくさが勝って面食らう。

 

それもそのはず、読めない今どきのキラキラネームばかりの登場人物(こんな名前の人いないだろ!と思う感じのライトノベル的な名前が苦手な人)、ちょっと登場人物が多くないか?という感じと、3人の視点で話が展開していくので、なかなか入りこめず苦戦。

悪くないけど、自分好みではなかった、という印象。

(3点)

 

■図書室の海/恩田陸

何度も読んでいるはずなのに、読む度に初めて読んだような気持ちになる不思議な作品。

六番目の小夜子の番外編が入っていたのは覚えていたけど、理瀬シリーズと夜のピクニックの番外編も収録されていたんだ!ともう何度目になるか分からないくらい読んでいるのに失念していた人。

 

理瀬シリーズは最近改めて読み直したこともあり、テンションが上がりました。

恩田さんは、やはり不穏な雰囲気の話が好みです。

(4点)

 

■あきない世傳 金と銀(十一)風待ち篇/高田郁

毎回目頭が熱くなる本シリーズ。

辛いことや苦しい展開が続いても、知恵を絞り、常にお客様のことを考えて新しい商いに挑戦する五鈴屋が本当に素敵。

それもあり、結の悲しいほどの変貌ぶりにはとても悲しくなってしまう。。なんと残酷な展開なのか・・

 

それでも常に前を向いていく姿に励まされ、胸を熱くしてくれる。

今回も大満足でした。

(5点)

 

琥珀の夏/辻村深月

これって本当に存在するカルト集団がモデルに書かれているんですね・・!知らなかった。。

親と子が離れて別々に暮らすことで、子供の自主性を育てる。

一見聞こえが良いように思うけど、それって本当にそうなの?とじわじわとした不穏な気配が漂う展開。

親を求める子供と、離れ離れの生活を強いる親。

これが本当に起こっている話なのかと思うと、あまりに子供の気持ちをないがしろにしすぎではないか。。。

 

辻村さんの作品なので、事件の真相にどんでん返しを期待してしまったけど、そういうのは特にありません。

辻村さんは子供を持ってから、親と子の関係にフォーカスをあてた作品を発表されていますよね。親の立場だったらまた違う印象を受けたかな。

考えさせられる話でした。

(4点)

 

ヒトコブラクダ層ぜっと(上)/万城目学

万城目さんの作品は、とっぴんぱらりの風太郎以来、ちょっと難しい話が多くてあまり入りこめないことが正直多い(デビュー作~とっぴんぱらりの~までは本も持っているくらい好き)。

 

万城目ワールドの奇妙奇天烈さは全く問題なく、むしろ大好きなんだけど、根底にある話に詳しくなくて難しい、と感じてしまうんですよね。

 

今回も化石だの層だの難しい話が根底にあり、すっと読めるわけではなかったのですが、三つ子たちの不思議な「3秒」の力やライオンを連れた謎の青い女など強烈な個性のあるキャラクターたちが相変わらずいい味を出しています。

 

どんな展開で終わるんだ?と予想できないまま上巻が終わり、結構分厚かったなあという印象はありつつもなんとか読み切る。

果たしてどのような結末になるのか。下巻も読みます。

(4点)

 

■海と毒薬/遠藤周作

 

遠藤周作さん、有名な方ですが多分初読みかもしれない。

妻夫木君主演のNHKのドラマで初めてこの事件を知り、関連書籍を探していて知った本。

 

戦時下、アメリカ人捕虜への人体実験というセンセーショナルな事件。

戦時下という特別な環境だったから、上に逆らうことができないから・・・理由はあるのかもしれないけど、これは日本人だからこそ起こってしまったことだと強く感じた。

 

本作の中に外国人の女性が出てくるけど、きっと外国でこういった同じ状況が起こったとしたら、宗教観というは勿論あるけど、絶対にこれはおかしいと声をあげる人がいたはずだ、と思うのだ。

日本人の性格というか、悪い意味での真面目で従順なところがこういった悲劇が起こってしまった原因なのでは・・・と考えさせられた。

ドラマは本人に罪の意識や正義感や倫理観を残す展開だったのに対し、本作は非常に淡々としているだけにリアルで恐ろしさも感じた。

(4点)