宮部みゆきさんの本です。
久しぶりの宮部さん。
現実的な事件ものかと思いきや・・・ファンタジー要素が含まれた話でした。
「英雄の書」の続編と知らず読み始め(英雄の書は読んでいないのですが)てしまいました。
大切な人を理不尽に奪われ、その犯人に制裁を加えられる立場になったとしたら・・・
果たしてこの孝太郎のように変わらないとは言えないのではないか・・・
色々と考えさせられる話でした。
ある意味デスノートっぽい展開でもあり、神がかった「特別な力」を持った瞬間、人間は悪い意味で変わってしまうという現実が辛く感じました。
最初の頃の孝太郎が大学生とはいえ、まだ少年っぽさをもった幼さを感じたせいですかね。
果たして下巻はどうなるのか。
(4点)