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英雄の書(上)

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森崎友理子は小学五年生。ある日、中学二年生の兄・大樹がクラスメートを殺傷し、姿を消すという衝撃的な事件が起きた。事件から十日ほど経った時、友理子は兄の部屋で不思議な声を聞く。
「君のお兄さんは“英雄”に魅入られてしまったのだ」
本棚の奥の見慣れぬ書物が、友理子にささやいているのだった。
書物に導かれ、兄を救い出す旅へ出る友理子。すべての物語が生まれ、回帰してゆく<無名の地>と呼ばれる場所で、友理子は、世界の根源というべき、おそるべき光景を目にする――


宮部みゆきさんの本です。

久々に宮部さんの作品を読みました。
最初は冒頭のファンタジー的展開から、現実的展開に変わるのがなかなかついて行けず、この話は一体何処に向かうのかと戸惑いながら読んでいました。


主人公の小学五年生の女の子は、成績優秀でスポーツ万能の兄をもっています。
その兄が、同級生を刺したという知らせが入り、非日常な現実へと巻き込まれていきます。

兄の部屋で、突然本に話し掛けられたり、兄が英雄に取り付かれたり、異世界へと行く事になったり。

現実と虚構が混じり合い、だけどその中で確実に強く成長していく主人公の強さに惹かれました。

下巻の展開も気になります!