No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

サンティアゴの東 渋谷の西

イメージ 1
 
 
小さい頃、芽衣子は嘘ばかりついていた。大人になっても仕事も恋愛も上手くいかない。チリに出張中、彼女は初恋の人と再会する(「サンティアゴの雪」)。中学生の広海は、生まれ故郷が大嫌いだ。彼は島を出て本土に行った女性と出会うが、そいつはとんでもないやつだった(「瀬戸内海の魔女」)。結婚して十五年。ずっと一緒にいるものと思っていたが、妻に別の男ができた。最後に夫婦はもう一度、思い出の店を訪れようとする(「渋谷で待つ」)。

瀧羽麻子さんの本です。
 
私が苦手な、海外旅行先での出来事的な話が多く、少し苦戦しました。
 
ただ、日本が舞台の話はどれも秀逸で、最後の「渋谷で待つ」が特に印象的でした。
 
こういう突然の別れがあったとしても、「ずっと待っている」という愛の形もあるのかもしれません。
 
瀧羽さんの作品にしてはちょっと重めのテーマが多かったかも。
 
また「左京区」シリーズの第3弾が発表されたようで、好きなシリーズなのでぜひこちらも読みたいです。
(3.5点)