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左京区桃栗坂上ル

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父親の仕事の都合で引っ越してばかりだった璃子は、4歳の時、引っ越し先の奈良で果菜と出会う。二人はすぐに仲良くなって、八百屋を営む果菜の家で毎日のように遊んだ。それに時々つき合ってくれたのが、果菜の兄だった。
幼い璃子は、ある日こんなことを言った。
「わたし、お兄ちゃんのおよめさんになる」
やがて璃子は埼玉へ引っ越し、果菜たちと離ればなれになるのだが、高校進学のタイミングで大阪へ来て、再会を果たす。璃子はそれから「お兄ちゃん」のいる大学へ進学。4回生になった兄は、大学院進学をひかえて研究に追われていた。
穏やかな学生生活が続いていたが、ある秋晴れの日、二人にとって大きな事件が起きる。

瀧羽麻子さんの「左京区」シリーズ第三弾!
 
やっぱりこのシリーズ大好き過ぎるー!!!
龍彦と花の関係も順調そうだし(もうちょっと先の未来についても嬉しい後日談が)、山根も久しぶり!
そして今回は恋愛方面にかなり疎いお兄ちゃんこと安藤。
幼馴染の璃子とのなかなか恋に発展しない展開がもどかしいやらむずがゆいやら・・・
 
だけどダラダラした感じを全く感じないのが不思議。
個性豊かな周りの人間達も皆愛すべきキャラクターで好ましい。妹の果菜の明るさに読んでいて救われる気持ちになるし、とにかくこの物語の雰囲気がほんわかしていていいです。
 
お互い憎からず思っているのに付き合うまでが長っーー!!!って感じですが、結末を含めて愛に満ち溢れた優しい物語でした。
クスッと笑えるところも沢山あってやっぱりこのシリーズっていいなあと思うのです。やっぱり好きです。
 
続編まだありますかね?
期待しています!
 
(4.5点)