函館市内の中学校に通う関口俊太は、ロードバイクにあこがれていた。
だが、父は失踪。母は水商売で、お金も愛情にも恵まれず、一人、ママチャリでトレーニングする毎日だった……。
そんな俊太を回りは憐れみ、あるいはからかう。
だが、ある日、岩熊自転車という自転車屋の店長との出会いが、俊太を変えることに!
だが、父は失踪。母は水商売で、お金も愛情にも恵まれず、一人、ママチャリでトレーニングする毎日だった……。
そんな俊太を回りは憐れみ、あるいはからかう。
だが、ある日、岩熊自転車という自転車屋の店長との出会いが、俊太を変えることに!
土橋章宏さんの本です。
「超高速!参勤交代」の土橋さん。
現代劇、しかも中学生が主人公ということでどうかしら?と恐る恐る借りてみました。
ご都合主義、と一言で言い捨ててしまったらつまらない。
だって、複雑な家庭環境、貧乏、母親からの愛情に飢えているような中学生。
苦労しているんですから・・・
死に物狂いの努力の成果くらい、良い結果であってほしいじゃないですか。
という訳で、何もせずとも成功しちゃう訳ではないものの、努力の末に勝利を勝ち取る話なので、さらっと読めるし頑張れ!と応援したくなる感じでそれなりに楽しめました。
ただ、やっぱり上手くいきすぎ・・・!と思ってしまう部分はある訳で。
読んでいる時の気分によっては、なんだかなと思ってしまうかもしれません(笑)
とはいえ、やっぱり土橋さんの文章は読みやすいし、ストーリー展開は読ませる力があります。
他の作品も読んでみたいです。
(3.5点)